いよいよこの日がやってきました。セルティックがホームでレンジャーズ迎える今季2度目のオールドファーム。首位レンジャーズを勝ち点差2でセルティックが追いかけるという、ここ数年では最も競った状況での対戦ではないでしょうか。

 

レンジャーズは前節ロス・カウンティ相手に引き分けてしまったネガティブなイメージを払拭できるか。その試合で2度もミスを犯したGKマクレガーですが、それでもこの試合スタメンで出てきましたね。ファン・ブロンクホルスト監督からの信頼も大きいのでしょう、もう40歳ですがオールドファームにはやはり彼が必要です。またつい最近ユベントスから加入したMFラムジーは、この日はスーツを着てスタンドからの観戦ですね。

 

一方のセルティックは、2週間ほど前に頬を骨折したキャプテンのMFマクレガーがフェイスガードを付けて強行出場。ビトンが前節の退場処分でこの日欠場のため、空いたアンカーの位置に彼が戻ってきてくれたのは大きいです。

 

またSBはこの日もターンオーバー制を採用してか、右ユラノビッチ、左テイラーユラノビッチのスタメンに不服はないですが、テイラーを使うのであればラルストンを使ってほしかったですね。実力的にもですが、この日はなんといってもオールドファームということで、激しくタフに戦える選手が必要な気がします。

試合のハイライトはこちら。

 

 

 

 

セルティックサポーターで埋め尽くされたスタジアム。試合開始からボールをもつセルティックは開始5分、CKの流れからいきなり旗手が見事なシュートを決めて先制!トラップ、シュート技術含め無駄のない、完璧なゴールでしたね。GKマクレガーは前節の不甲斐ない出来も含め、この日の意気込みは人一倍強かったでしょう、流れに乗る間もなくいきなり出鼻を挫かれてしまったという感じでしょうか。

 

旗手のゴール直後、ボールボーイに煽られるマクレガー

 

 

開始早々の失点に動揺を隠せないレンジャーズ。その後は反撃を試みますが、セルティックの守備にかなり手を焼いていた印象です。レンジャーズの攻撃の柱であるFWケントのドリブルがほとんど封じ込められていました。ドリブルなどの個人勝負での敗北は、そのチームの勢いに意外と大きな影響を与えますね。

 

ドリブルのキレでは国内ベストであるケントが抑えられていたのは、セルティックが複数人で彼に挑んだのが理由ではないでしょうか。ケントがボールを持った時のみならず、この日のセルティックは攻守のどの局面でも常に数的優位を作り出しており、それがこの試合におけるレンジャーズとの最も大きな差ではないかと思います。セルティックはレンジャーズが自陣に攻め込んできた場合、最前線のFWジャコマキス含めチーム全員で守備をしたのに対し、レンジャーズはFWやMFの守備意識が低い、もしくはDFとの守備意識にイマイチずれがあった印象でした。

 

そして42分、セルティックがテンポのいいパス交換から、最後は再び旗手がゴール!!シュート前の旗手に一呼吸分の余裕があったように、やはりレンジャーズの守りの構造に欠陥があった印象です。旗手のシュートももちろん良かったですが、正直GKにとっては止めれないボールでもなかったかとも思います。昨シーズンのリーグ最優秀選手のGKマクレガーですが、さすがに衰えが見えてきましたね。昔の彼なら止めれていたかもしれません。

 

インサイドで狙いすました、かつ鋭いシュートを決めた旗手

 

 

さらにその2分後には左サイドのその旗手のクロスを、ゴール中央に走り込んだアバダがゴール!!!2点目の興奮が冷めやらない中での3点目。レンジャーズの左SBバリシッチアバダを見落としていたのも大きかったですが、このゴールはさすがにレンジャーズにとってとどめの一撃となったのではないでしょうか。レンジャーズ相手にこれだけのゴールを決めれたのは久しぶりですね。

 

旗手に続いて今度は前節のヒーロー、アバダがゴールし3-0。

 

 

後半はレンジャーズが選手を3人も代え反撃を示唆しましたが、3点差をひっくり返すにはやや姿勢が後ろ向きでしたね。ボールをDFからGKへ戻すシーンが度々見られ、レンジャーズファンならもどかしかったのではないでしょうか。

 

ここ数年のセルティックも同様の立場の場合、この日の彼らのような確実なプレーに逃げることが多いですが、一度パスサッカーに染まってしまうと放り込みのような積極的なプレーをするのに抵抗が生まれてしまう気がします。

 

62分、セルティックはジャコマキスに代え、先日代表戦に出場したばかりの前田を投入。ジャコマキスはこの日たくさんあったチャンスを決めきれませんでしたね。得意ではないであろう守備にも必死に頑張ってくれていただけに、あとはゴールのみです。

 

その後のレンジャーズは迫力不足の攻撃に終始。79分に途中出場のMFジャックのミドルシュートがバーを叩きましたが、スタジアムにはレンジャーズサポーターがいないため大してどよめきも起こらず。正直後半のスタジアムの盛り上がりは物足りなかったですね。

 

ただこれは逆に言えばセルティックがチーム全員でよく守れていたということです。この日2G1Aの旗手もゴールシーンのみならず、守備において一生懸命走ってスライディングを披露するなど、攻守において大活躍でした。

 

終盤は前回の試合でトップチームデビューを果たした16歳のMFベン・ドークが出場。リバプールが関心を示しているとの噂もありますが、オールドファームを経験させるというのは、クラブの彼に対する信頼・期待の表れではないでしょうか。

 

試合はそのまま3-0で終了。この結果、セルティックがレンジャーズからリーグ首位を奪取しました!!!

 

 

 

この勝ち点差1は非常に大きいですね。セルティックはこのまま勢いに乗れるでしょうし、古橋ジョタに続く、新たなシンボル、旗手の出現は頼もしいです。そしてなによりもセルティックがレンジャーズを戦術的に上回ったというのが嬉しいですね。ポステコグルー監督がここまでやってきたサッカーは、ここ1、2年歯が立たなかったレンジャーズ相手にも通用する、むしろ彼らよりも強いという、自信を与えてくれるものでした。個人的には監督のサッカーに対して懐疑的な目で見ている部分もありましたが、彼になら来季も任せていいという信頼が一気に湧いてきました。

 

試合後、サポーターの声援に答えるポステコグルー監督

 

唯一、CBコンビのヴィッカーススターフェルトに関して、彼ら2人は優秀な守備者であり、特にヴィッカースは毎試合パーフェクトな守備を披露してくれるので感謝しています。ただ、二人ともビルドアップの能力はそこまで高い方ではないため、彼らの間で横パスを繰り返し、結局相手に詰められて後退してしまうというシーンを何度も見ます。ポステコグルー監督の目指すサッカーに関わらず、ほとんどの試合でポゼッションを握るセルティックであるならば、やはりDFラインから一人ででも相手の守備陣形を崩すようなプレーは必要だと思います。これは来季に向けた課題として今後も注目しておきたいですね。

 

 

次の試合は2月6日(日曜日)の22:30キックオフ、アウェイのマザーウェル戦です。

 

当たり前ではありますが、ここで負けて勝ち点を落としてしまうとレンジャーズ戦の勝利が無駄になってしまうので、なんとか勝ってほしいところです。そしてこの勢いを維持したまま、ECLの方も勝ち進んでいきたいところですね。