アウェイでのアバディーン戦。現在絶好調の首位セルティックですが、この日はCFにジャコマキスではなく前田を起用してきましたね。また前の試合2ゴールで大活躍のロギッチがベンチスタートと、セルティックは選手層の厚さが伺えます。
序盤は両チームともに自分たちの時間があり、なかなか落ち着きのない展開でしたが、16分にオライリーのクロスにジョタが飛び込んでセルティックが先制。やはりオライリーのラストパスの精度の高さは頼りになります。以前のブログで、そこまでして獲得するべき選手だったのかと否定的なことを書きましたが、彼は唯一無二で不可欠な選手であるということを改めて認識させられました。
またゴールを決めたジョタはこれまであまり満足のいく結果を出せずに不満をため込んでいた分、ゴール後は喜びを爆発させていましたね。
ガッツポーズのジョタ。年明けの復帰後ようやく初ゴール。
さらにその4分後には、オライリーの左足シュートが相手CBベイツに当たってコースが変わり、ラッキーな形でゴール。あっという間の2点目。オライリーは普段からそこまで感情を表に出さないタイプなので、どれくらい喜んでいるのかは分からないですが、これでセルティック移籍後初ゴールですね。
開始20分で1G1Aのオライリー。ここまで良い選手だったとは…。
アバディーンはセルティックの攻撃に対して、もう少し当たりを強くした方が良いと思います。もちろんセルティックの方が元々のレベルが高いというのはありますが、潰すくらいの勢いでいかないと、今のセルティックだと簡単に繋がれシュートまでもっていかれてしまいます。
また2点差をつけられた後の攻撃に関しても、もっと思い切って人数を前に掛けていってもいいと思います。セルティックのカウンターの脅威は増すでしょうが、カウンターは成功よりも失敗の回数の方が多いものですし、正直前田やアバダは大してカウンターは上手くないと思います。カウンターの失敗が続けばセルティックの流れも悪くなりますし、ボールを奪われる場所をより前方のセルティック陣地にできれば、そこでボールを再度奪うこともできますし、結果そこでボールを回す時間が増えて、アバディーンの攻撃に勢いが出てくると思います。
アバディーンファンの目線で書いてしまいましたが、前半はそのままセルティックが2点リードのまま終了。
後半開始と同時にアバディーンはこの日先発の18歳、期待の若手右SBラムジーを下げます。これまで彼については2、3試合しか見ていませんが、正直そこまでレベルは高くないという印象です。足下はあるようですがまだ全然軽いですし、一人でプレーをやり切る力はないと思います。今冬レンジャーズからエバートンへ移籍したパターソンと似たような印象でしょうか。
そして後半はアバディーンがようやく反撃開始。前半とは一変、アバディーンのペースが続き、56分にFKから、前半消えに消えていたFWラミレスが決めて1点を返します。さらにその2分後にもそのラミレスが左足で豪快にボレーをネットに突き刺しますが、これはオフサイド。
アバディーンは全体的に前掛かりな状態が続きますが、上に述べたようにこれはアバディーンの守備としても効果的である気がします。守りの壁は薄くなっていますが、その方が逆にセルティックのカウンターのパターンの選択肢を絞ることができ、守る側としては予測しやすいというのもあるのではないでしょうか。
そして61分、再びアバディーンのFKから今度はMFファーガソンが頭で決め、ついにアバディーンが同点。こうなるとさすがにセルティックの守り方に欠陥があると言わざるを得なくなってきます。せっかくの2点差を、こうも簡単に決められてしまうのはなかなか珍しいです。
しかしその直後の62分、ラルストンが頭で押し返したボールにジョタが反応し、浮き球を上手く叩きつけてセルティックが再び勝ち越し。オフサイドの位置にいるアバダがベイツの守備を妨害していますが、審判はスルー。ラッキーなゴールでしたね。
ジョタは2ゴール目。彼の復活はチームにとって頼もしい限り。
ドタバタした展開が続きましたが、その後は試合が落ち着いた印象です。それでも終盤は諦めないアバディーンが必死の猛攻。
今季セルティックからアバディーンに加入したMFブラウンの闘志が、良い意味でチームに伝染していますね。結局この日はそのままセルティックが3-2で勝利を収めましたが、この日のアバディーンの姿勢はこれまでの無気力だった彼らとは全く違った印象でした。順位的にはあまり良くない位置につけていますが、今後、特に来シーズンからの彼らには期待が持てそうです。
この日3バックの一角として先発し、途中からSBに移動していたDFマクローリーですが、フィジカルが強いだけでなく、機敏で頭脳的なプレーも見せており、まだ23歳と若いだけに将来は代表の可能性も十分あるのではないでしょうか。
期待のマクローリー。スコットランドは上質なSBが育ちます。
またセルティックの前田に関しては、前節の左WGからこの日CFとしてプレーしましたが、正直CFとしてもあまり活躍できなかった印象です。ボールに触る機会がほとんどなく、触ったとしても足下の技術や味方との連携が不安定で攻撃の流れを遮ってしまっていました。古橋の場合はまだそれらの能力は高く、ゴール前での高度なポジショニングもあるため攻撃の軸として機能しますが、前田の場合は前線からのプレスの他にとんでもないスピードがありますが、それが攻撃でフルに活かされているというわけでもないので、攻撃の選手としては不十分に映ってしまいます。上背のあるジャコマキスやアジェティの方がクロスなどのターゲットとしては優れているので、今後、CFのポジション争いには注目です。
次の試合は2月14日(月曜日)1:00キックオフ、スコッティッシュカップ5回戦の対レイス・ローヴァーズ(2部)です。
今のチームの調子を考えると負けることはなさそうですが、あまり大幅にスタメンをいじりすぎるとまさかということもなくはないので、そこは慎重にいってもらいたいですね。また前回のカップ戦で負傷したMF井手口が復帰見込みということで、彼のパフォーマンスにも注目したいです。



