いよいよ再開しました、セルティックの欧州カップ戦です。

 

ELの方はGSで敗退してしまい、例年ならばそれでそのシーズンの欧州カップ戦は終了となってしまうのですが、今季から新設されたECL(ヨーロッパ・カンファレンス・リーグ)の存在により、ELのGSで3位となったセルティックには出場権が与えられました。今日の試合はそのECLの決勝トーナメントプレーオフということで、このラウンドで勝てばトーナメントのベスト16へ駒を進めるという形になります。

 

CLやELと比べるとレベルは落ちますが、逆に言うとセルティックにとっては優勝の可能性がより高いということ、さらに新設のカップ戦ということで、初代王者の称号というおまけ付きです。本気で優勝を狙っても悪くない舞台だと思います。

 

この試合のセルティックのスタメンに関して、意外なところでは前田テイラーが先発しています。ただベンチにはジャコマキス旗手ビトンラルストンスケールズ等、スタメンに相応しい選手はごろごろいます。それだけ今のセルティックの選手層が厚くローテーションが可能ということでしょうが、彼らの中には常にスタメンで起用すべきだと思う選手もいるので、どうしてもこの11人が本当にベストメンバーなのかという疑問符は付きます。

 

 

試合はセルティックがホームでサポーターの後押しを受けながら攻めますが、前半わずか6分に相手のカウンターから失点。かなりの人数を掛けてきた相手の勢いあるカウンターに対して、準備ができていなかった印象です。

 

あっという間の失点。国外での苦い記憶の数々が蘇ります。

 

いきなり出鼻を挫かれてしまい反撃に出たいところですが、相手がかなりハードに守ってくるというのもあり、ボールをもってもなかなか突破口が見つけられませんでしたね。チーム全員、特にマクレガーが、前田の裏のスペースへのボールを意識していたようですが、それだと単調すぎますし、あまり本人と息があっている感じではありませんでした。焦らずにもう少し落ち着いて他方からも攻めていきたいところです。

 

ただ守備に関しては、セルティックの持ち味である高い位置からのプレスがしっかいと相手DFに効いている印象であり、インターセプトからの即チャンスという可能性は十分にあります。

 

前半は結局そのまま0-1で終了。開始早々の失点が重くのしかかった45分でした。

 

 

後半も前半同様、ひたすら攻めるセルティック。徐々に得点の匂いが濃く漂い始めていましたが、55分に右WGのソルバッケンテイラーが抜いて内への侵入、そして彼のクロスから中央で待っていたFWペジェグリーノに決められ、セルティックは痛恨の2失点目。

 

簡単に突破を許したテイラーの守備力にも問題はありますが、ペジェグリーノがあそこにいたというのが一番大きかったとのではないでしょうか。

 

先制点のシーンでもそうでしたが、ボデ/グリムトはボールを奪っていざ攻撃となった時に、勇気をもってかなりの人数でセルティックのゴール前まで攻め込んできます。普通のチームであればセルティックのカウンターを警戒して、守備に7、8人残しておくところですが、彼らは逆に攻撃に7,8人を使ってきました。だからこそボールが繋がりますし、2点目のようにボールがこぼれたところに味方選手がいます。ベタ引きしなくても勇敢に戦えば勝てるといった、戦う姿勢の重要性を示してくれるゴールだったと思います。普段の国内のチームは例えあそこでクロスを上げても、ペジェグリーノの位置に人はいないのではないでしょうか。彼らもボデ/グリムトの戦い方を見習うべきだと思いました。

 

攻守においてもう1段上へのレベルアップがほしいテイラー

 

2点差をつけられてしまったセルティックですが、点を取るという強い気持ちは感じられます。シーズン序盤のCL予選の時のような、負けていても横パスを繰り返しシュートを打たないという消極的な姿勢は改善されましたし、途中からフォーメーションを4-2-4にするなど、勇敢に戦ってくれたとは思います。

 

そして79分、右サイドのユラノビッチからのクロスに前田が合わせて1点差。

 

前田はこのゴールは見事でしたが、それ以外のプレーに関してはあまりよくなかった印象です。この日は彼が中心の戦術だったと思いますが、残念ながら彼のボールを扱う技術やシュートの決定力はそこまで高くはないです。そもそもチームメイトとの呼吸がそこまで合っておらず、左WGは断然ジョタの方が良いと思います。前田は攻撃よりも守備に持ち味を発揮できるタイプと思うので、使うとすればやはりCFの方がいい気がします。

 

CFに移ってから見事なヘディングゴールを決めた前田

 

前田のゴールによりスタジアムは熱を帯び、押せ押せムードが増々漂い始めました。しかしそのわずか2分後、ヴェトレセンにミドルシュートを決められスタジアムは一気に沈黙。

 

DFに当たってコースが変わった仕方のない失点ではありましたが、こういった、いけると思っていたら一瞬の隙を突かれて撃沈というパターンは毎シーズン見ている気がします。特にCL予選で格下とみられていた相手に食らうのが最近のセルティックの傾向であり、またこのパターンかといった感じです。はっきりとした原因は不明ですが、改めて内弁慶っぷりを露呈してしまいました。

 

試合はこのまま終了。1-3ということで、2legには最低2点差をつける必要があります。ホーム&アウェイ方式が廃止されて助かりました。

 

 

結果には失望ですが、セルティックは決して悪くはないと思います。この試合に関しては、ボデ/グリムトが素晴らしい戦いぶりを披露したという表現の方が正しいのではないでしょうか。

 

ボデ/グリムトに関して、ウェンバンゴモという選手が気になりました。左SBながら右利き、さらには俊足であるため、ボールを持てば内へと強引にドリブルで突進してくる選手です。そのプレーが効果的かどうかは分かりませんが、違いを生み出せるという意味では脅威ですし、希少価値のSBではないでしょうか。

 

攻撃的SBのウェンバンゴモ。守備力は低いため狙いどころ。

 

ホームでの敗戦は痛いですが、まだ2legがあります。正直セルティックの選手たちも、相手の戦い方に慣れておらず後手に回ってしまったというのがあるのではないでしょうか。個々の選手のクオリティでは勝っていると思うので、十分に可能性はあります。まだ国外での挑戦を終わらせてはいけません。