リーグ戦もいよいよ30試合目に到達しました。相手は今季リーグ戦でセルティックが唯一勝てていないリビングストン。この前の試合でレンジャーズがアバディーンに勝利したため、この試合セルティックは負けるようであれば、レンジャーズに勝ち点で並ばれてしまいます。

 

セルティックのスタメンは、アンカーの位置にビトンが入ったことで、普段アンカーのマクレガーが一列上がりました。最近の試合で攻撃があまり上手くいっていないことから、マクレガーに攻撃面で更なる力を貸してもらおうという狙いでしょうか。個人的にはこのCMFマクレガー、DMFビトンという形には賛成です。

 

またCFの位置には前節同様前田が入り、ケガから復帰したジャコマキスはベンチスタートとなりました。最近調子の良くない旗手は、リーグ戦では加入以来初めてスタメンから外れました。

対セルティックでは最近のチームは5バックが主流ですが、リビングストンは珍しく4バックで臨んできました。CFにはノーブルという頑丈そうな黒人の選手が入っており。前回のSTミレンと同様、フィジカルを武器に戦ってきます。

 

 

試合のハイライトです。

 

 

 

15分、PA内で前田のシュートが相手CBフィッツウォーターの腕に当たりPKを獲得。

 

ここで決めれば理想的なスタートですが、マクレガーの蹴ったボールは右のポストを直撃してゴールならず。

 

ただ運がなかったとも言えますが、普段PKキッカーのユラノビッチがベンチ、マクレガーは前回蹴った際に失敗している、相手GKストライジェクは前回のセルティック戦でジャコマキスのPKをストップしているなど、不安要素が詰まった中でのPKであり、案の定決めることができませんでした。

 

しかしその2分後の17分、CKからスターフェルトのヘディングはストライジェクに弾かれますが、跳ね返ったところを前田が押し込んでセルティックが先制!

 

CK獲得に繋がったラルストンのクロスは正直ハンドだったのでラッキーなものではありましたが、PK失敗による嫌なムードを引きずる間もないくらい、すぐにゴールを決めることができて良かったですね。前田は以前のスコティッシュカップ、レイス・ローヴァーズ戦でも似たようなゴールを決めていましたが、ゴールへの嗅覚が優れているということでいいのでしょうか。

 

それまでの時間でも、頻繁に後ろまで下がってきてビルドアップや守備に参加しており、印象に残る働きはできていた印象です。どんな形であれ、得点できたことは今後への弾みになりそうですね。

 

5試合ぶりゴールの前田。ストライカーらしいポジショニング。

 

先制点までのセルティックは相手の守備陣形が整うのを恐れてか、整う前に仕掛ける、すなわちサイドまでもっていったらすぐにクロスという攻めを意識していたように思います。先制後はリードしたということで若干、ボールを大切に、攻撃をスローダウンさせた印象があります。しかし正直1点差で満足するのは怖いので、先制前の姿勢を継続してほしかったと思います。またセルティックというチームならばなおさら、複数点狙いにいってほしいです。

 

リビングストンに関しては他チームと比べると若干プレーが荒い気がします。前半終了間際にFKからCBオビライがクロスバー直撃の惜しいヘディングシュート。この選手はセットプレーではかなりの得点力を発揮するので注意が必要な選手だと思います。ただリビングストンは大きく前へと蹴りだすフィジカル的な攻撃を見せたものの、守備に人数を割いている分、攻撃に理想的な人数を割けられなかった印象で、前半のチャンスはそれくらいでした。

 

フィジカルの塊オビライ。昨季は2部でCBながら27試合9得点。

 

 

そして後半が開始しますが、始まってから1分経たずしてラルストンのクロスが相手右SBデブリンのオウンゴールを誘い、セルティックが貴重な2点目をゲット!!

 

1点目と同様、2点目もその過程でロギッチのハンドが見逃されるというラッキーなものであり、リビングストンからしたら時間帯だけでなく運でも痛すぎる失点でした。逆にセルティックからすれば、いい時間帯での得点が連続し理想的な展開です。

 

OGを誘発したラルストンジョタも含め笑顔でナイスショット。

 

さらに55分には、またしても高い位置でのインターセプトから、ジョタのスルーパスをフォレストが決めて3-0。前半のフォレストはこれまでの試合と同様に相変わらずサイドに開きすぎな印象でした。結果を残せるポジションではなかったので不安に思って見ていたのですが、ようやく今季リーグ戦初ゴールを決めてくれました。狭い角度からでも決められる、彼らしいゴールだったと思います。

 

ワンクラブマンのフォレスト。これでリーグ戦13季連続ゴール。

 

しかしこのゴールからわずか1分後の56分、デブリンのロングスローからこぼれ球をFWシェニーに決められて1点を返されます。シェニーは第6節のセルティック戦でもゴールを決めており、このゴールがリーグ戦ではそれ以来となる2ゴール目。

 

今後のリビングストン戦もこのシェニーには要注意。

 

セルティックは69分にカウンターから前田が決定機を迎えますが、これはGKストライジェクがなんとか足で弾き出します。これが決まっていれば完全にゲームオーバーでしたね。

 

リビングストンは勝ち点獲得を目指して、2点差でも全力で戦っています。特にキャプテンであるデブリンの闘志が印象的でした。元々プレースタイル的にも上下動の激しいタフな選手ではありますが、負けている状況では心身ともに激しさが増していました。ここまで必死にプレーする選手はなかなかお目にかかりません。所属クラブの関係か過小評価されている印象ですが、彼は代表に選ばれるべき人材だと思います。改めてスコットランドはSBの宝庫だと感じました。

 

タフで勇敢なデブリン。彼こそリビングストンの象徴です。

 

なかなかリビングストンの息の根を完全に止めることに苦労していたセルティックですが、それでも時間は少しずつ経過していきます。今は後半時間残りわずかで2点差と、リビングストンにとっては絶望的な状況なので、もっと点差のない、勝機がある状態での彼らの熱く、荒いプレーを見て見たかったですね。今季は何としてでも6位以内に入ってもらい、もう一度対戦したいチームです。

 

試合はそのまま3-1でセルティックが勝利。レンジャーズとの勝ち点差を3にキープすることに成功しました。

 

この日はセルティックが良いテンポで、早い時間から得点を奪えたことが大きかったと思います。個人としてもみんな及第点以上の出来でしたが、あえて粗探しをすると左SBのテイラーが気になりました。

 

今日のリビングストンのようにフィジカルを武器に戦ってくる相手だと、小柄でフィジカル的にもあまり強くないテイラーは格好の餌食というか、セルティックの弱点になってしまいます。同じ左SBでもスケールズであればフィジカル的に優れていて安心できますし、攻撃でも見せ場をより多く作れると思うので、個人的にはスケールズをスタメンに推します。

 

潰される場面の多いテイラー。攻撃面でもさらなる貢献を。

 

気付けばセルティックは先程述べた第6節のリビングストン戦以来、リーグ戦で24試合黒星がありません。リーグ開幕から最初の6試合で3勝3敗、国外での不甲斐ない出来などに隠れていましたが、驚異的な成績ではないでしょうか。この事実を見ればポステコグルー監督を今以上に信頼すべき気がします。

 

また話は変わりますが、先日アバディーンのスコット・ブラウンがクラブと双方合意の上で契約を解除し退団、そしてコーチングキャリアに集中することを発表しました。去年の夏にセルティックを離れ、グラス監督率いるアバディーンへコーチ兼選手として2年契約で加入しましたが、移籍の決め手となったグラス監督が先月解任されたため、恐らくそれが今回の決定に至った一番の理由だと思われます。

 

前回のアバディーン戦では彼がキャプテンとしてチームを引っ張っている姿が印象的で、それによって他の選手にも彼の闘志が乗り移り今後が楽しみなチームへと進化していたので、それらの積み上げてきたものが崩壊してしまわないか心配です。

 

彼の具体的な進路はまだ発表されていないので、できれば将来セルティックの監督を視野に入れ、セルティックのコーチングスタッフとしてチームに戻ってきてくれると嬉しいですね。

 

もしくは今季終了までの契約として、もう一度選手としてセルティックに戻ってきてもらいたいです。可能性としては極小でしょうが、昨シーズンはコロナの関係できちんとファンの前でお別れをできなかったので、今季、このままチームとして優勝して、さらにブラウンの引退セレモニーもセルティック・パークで行えれば、それはこれ以上ないエンディングになるのではないでしょうか。

 

スコット・ブラウン。やはり赤いユニフォームは似合いません。

 

 

次の試合はスコティッシュカップ準々決勝vsダンディー・ユナイテッド。3月15日(火曜日)の早朝4:45キックオフです。

 

マクドナルドハークスなど見応えのある選手が意外に多いチームなので楽しみな対戦です。

 

この日のリビングストン戦からダンディーU戦まで久々に1週間の間があり、選手もある程度休めると思うので、フレッシュな状態で臨みたいですね。

 

国内3冠へ絶対勝利です!!