セルティックにとって久々の試合、と言ってもただの1週間ぶりなのですが、それでもこれまで週2のペースで試合をこなしてきた彼らにとっては、この1週間は大きなリフレッシュになったのではないでしょうか。
前回の試合と比べてメンバーに特に大きな変化はない模様です。ただここ数試合は、勝ち星は重ねつつも好調というほどの内容ではないので、何かしらのアレンジは欲しかったところです。
そして試合のハイライトです。
開始11分、CKの流れから、マクレガーのミドルシュートが相手FWクラークの足に当たりコースが変わって、セルティックがラッキーな形で先制!
セルティックと戦う相手は大抵ゴール前を固めてきますが、逆に言うならば、シュートを打てば誰かに当たってボールがこぼれる可能性は高くなるということ。ビトンでもいいですが、セルティックはもっとミドルが狙える選手を獲得していってもいいかもしれません。そういった運も考慮しての戦い方ができるようになると、セルティックはより強くなれる気がします。
フェイスガードがトレードマークと化してきたマクレガー。
28分、ダンディーUはMFハークスが負傷して退場、代わりにスコットランド代表経験歴のあるMFマクドナルドが入ります。中盤の選手として圧倒的なサイズが目を引きます。
この日も不調の気配が漂っていた旗手でしたが、30分に危険なスライディングでイエローカード。レッドカードでもおかしくなかったので、一瞬ヒヤリとしました。
35分、セルティックがクロスから前田がネットを揺らすも、直前のジャコマキスのプレーがハンドの判定でノーゴール。
この日のセルティックもこれまでの試合と同様、あまり調子がいいというわけではありませんでした。パスは繋ぐも消極的でミスも多いですし、傑出した何かがほしいところです。ハートやスターフェルトなどの後方でのパス回しは相変わらず危なっかしいですし、この日は相手がダンディーUだから通用しましが、もう一段上のレベルの相手だと間違いなく食われていたと思います。
そもそも、この面子でパスサッカーを実践するということに無理があるような気もします。守りの選手だけでなく攻撃の選手も大して技術が優れているというわけでもないですし、技術のある選手に関しても、それがチームとしての連携に活かせているかというとそうでもなかったりします。そんな選手たちがパスサッカーを実践したところで、それはただ空いているスペース・選手にボールを届けるだけであって、パスワークからゴールを奪うには、そもそもそれに必要な選手が不足していると思います。今は攻撃の最終局面はクロスで終わるというのが基本になっていますが、それはクロスの形を狙っているというよりも、最終的にボールを繋いでいって行き着くのがサイドというだけではないでしょうか。
なので今の段階では先程も述べたような運を見方に付ける戦い方が大切だと思いますし、ポステコグルー監督の理想のサッカーを実現するのはやはり来シーズンからだと思います。できれば冬のマーケットでそれに合った選手をもっと獲得しておきたかったところですが、とりあえず今は現状の戦力でやりくりするしかないようです。本当の勝負は来シーズンからといったところでしょうか。
試合に戻りますが、前半はこのまま1-0で終了。そしてハーフタイムで旗手が下がり、代わりにロギッチが入ります。旗手は完全に負のスパイラルにはまっているので、一刻も早く抜け出してほしいですね。
後半が始まり反撃に出たいダンディーUですが、セルティックと同様攻撃のクオリティの低さは否めません。攻撃にあまり人数を掛けられないというのもありますが、特に両SMFのニスケネンとフリーマンがさっぱりであり、サイドからの攻撃は皆無でした。
58分、左サイド前田からの左足クロスをGKシーグリストがなんとキャッチミス、こぼれたところをジャコマキスが詰めてセルティックが貴重な追加点!!
シーグリストはこの日キックミスが目立っていましたが、取り柄であるセービングでもミスしてしまいました。この試合両チーム攻撃が上手くいっていませんでしたが、守備でもこのようなミスがあるとなると、さすがに不満というよりも悲しくなってきます。
前田のクロスがゴールを生み出しましたが、このシーン以外のクロスはほとんどが明後日の方向に飛んでいっていました。この試合いくつかありました、快速を活かして強引にゴールに迫るシーンはなかなかの脅威だったので、やはり前田にはCFとしてプレーしてほしいです。1トップにこだわらず、2トップという形でジャコマキスと組ませるのも面白いと思います。
シーグリストがファンブル。ピッチの状態の悪さも影響したか。
試合としてはこの2点目でほぼ勝負ありでしたね。ダンディーUも諦めていた感じですし、リーグ戦を優先したいというのもあるのでしょうか、そこまで必死には攻めてきませんでした。
87分にはマクレガーに代わり井手口が投入。加入時から完全に出遅れた印象の井手口ですが、やはりデビュー当初のイメージが大事だということを感じます。そこで好印象を残せた選手はそのまま波に乗れる印象が強いので、残念ですが井手口は今シーズンは厳しいかもしれませんね。来シーズンの挽回に期待です。
88分、同じく途中出場のデンベレのシュートのこぼれ球に再びジャコマキスが合わせ、セルティックがとどめとなる3点目。ジャコマキスはこの試合なかなかボールに触る機会はありませんでしたが、それでも2ゴールと十分な結果を残してくれました。
頼りになる男ジャコマキス。公式戦2桁ゴールまであと1点。
試合はそのままセルティックが3-0でダンディーUに勝利。
試合結果だけ見れば快勝ですが、内容は正直喜べるものではなく、両チームとも次戦に向けてあまり期待の持てる出来ではなかったのが残念でした。
この試合を通じて、改めて誰がチームで一番重要か、貢献度が高いかと考えた時、それはマクレガーだと思いました。前述した、本当の意味で技術がある選手は彼だと思いますし、さらに彼はユース出身者でチームのキャプテンでもあります。まさに代えの利かない選手ではないでしょうか。
彼のレベルを考えるとプレミアリーグへ移籍してもまったくおかしくないのですが、なぜ彼がセルティックに留まっているかというと、それはクラブ愛があるからだと思います。小さい頃から過去の選手の勇敢な戦いぶりを生で見て、自分もここでプレーしたい、という夢を抱くからこそ、レベルやお金に左右されずチームに残ってくれているのだと思います。なのでセルティックには見ている人が憧れを抱けるような、オンリーワンで格好いいチームになってほしいですし、それがチームの強化へ最も重要なことなのではないかと思います。
次の試合は3月20日(日曜日)の深夜0:00キックオフ、ロス・カウンティ戦です。
あまりじっくりとは見たことがないので微妙ですが、現在6位のロス・カウンティは、WGのチャールズ=クックという選手が今季リーグ戦ここまで29試合13ゴールと、恐らくチームのキープレーヤーとして素晴らしい働きをしているので要注意だと思います。
最近の試合で感じるモヤモヤが一気に晴れるような、そんな気持ちのいい試合を見たいです。ただ一番大切なのは勝利することなので、それら両方とも味わえたら最高ですね。



