スコティッシュプレミアシップ独自のスプリット方式により、この試合からリーグ戦の上位6チームと下位6チームに分かれ、それぞれのグループで自分以外の5チームと戦うことになります。

 

現在1位のセルティックはもちろん上位グループで、これからは2位レンジャーズ、3位ハーツ、4位ダンディー・ユナイテッド、5位ロス・カウンティとの5試合が待っており、この日はアウェイでのロス・カウンティ戦です。

 

古橋が復帰後初めて、およそ4か月ぶりにスタメンとしての出場です。また先日のオールドファームで負傷したユラノビッチは数週間の離脱ということで、右SBにはラルストンが久々にスタートからの出場となります。

試合のハイライトです。

 

 

 

12分、右WGジョタのピンポイントクロスに古橋が頭で合わせ、セルティックが幸先よく先制!!

 

ジョタのクロス精度や古橋のポジショニング、ヘディング技術は素晴らしいですが、そもそもロス・カウンティが競ってすらいないのが問題だったと思います。

 

出場16試合ながら今季リーグ戦ベスト11にも選出の古橋

 

さらに古橋は、23分にオライリーのスルーパスに抜け出しゴールもオフサイド、29分には左サイドに移ったジョタのクロスにボレーもクロスバー、さらに39分にはこぼれ球に対してゴール近く正面で詰めるもGKレイドローがセーブと、上手くいけば前半だけでハットトリックの可能性も十分にありました。

 

ロス・カウンティに関してはチームとして動きが鈍かったですね。今季はもう降格の可能性が0という現状に置かれているため、そこまで必死にプレーする気になれないのかもしれません。古橋のゴールシーンが象徴するようにマークも緩かったため、比較的繋ぎが苦手なセルティックのバックラインでも十分に余裕をもってボールを前へ運べていたました。

 

しかしそのマークが緩くボールに触れないということが、逆にロス・カウンティの選手たちの五分五分のボールに対する危険なスライディング、タックルに繋がっており、セルティックの選手がケガをしないかどうかヒヤヒヤしました。

 

結局前半は1-0で折り返しますが、セルティックはもっと点を取っておきたかったですね。ロス・カウンティはほぼ得点のチャンス0と、攻撃に対するクオリティ、人数、積極性全てが足りていない印象でした。

 

唯一、CMFのキャラハンがBox to Boxタイプの古き良きMFという感じで、攻守での熱く積極的な振る舞いがよく効いていたと思います。彼の姿勢がチームに浸透していなかったのが残念でした。

 

マクレガーを狩るキャラハン。スコットランド国籍の28歳。

 

そして後半に入り、序盤はロス・カウンティにもいくつか同点のチャンスが生まれましたが、それを逃すと前半同様、ノーチャンスの展開へと戻ってしまいました。

 

現在リーグ得点王(13得点)の左WGチャールズ=クックですが、前回の対戦時と同様、今回も期待外れの出来に終始しました。そもそも33試合消化した段階で13点が最多というリーグにも問題はありますが、この日はドリブルで突破する以前に、ドリブルを仕掛けるシーンすらありませんでした。

 

CFのホワイトはかなりの長身、それに加えて意外と賢いプレーもしていたので気になりましたが、対峙したヴィッカースの前では無力でしたね。ヴィッカースは彼より伸長が低くてもフィジカルでは勝っているため、例え体をぶつけられてもびくともしませんでした。本当に鉄の塊のような選手です。

 

体を張るヴィッカース。今季国内でベストのDFは彼です。

 

そして旗手に関してですが、最近ではトラップやボールキープなどの技術的な面でもミスが目立ち始めています。正直ポステコグルー監督がなぜここまで彼の先発にこだわるのかよく分かりません。来季を見据えて今はこの環境に慣れさせているのかもしれませんが、それはビトンターンブルを先発で使わない理由になりません。来季のプレミア移籍の可能性は完全に消滅したものと思われます。

 

試合は、セルティックが1点差のスコアでも特に同点に追いつかれる恐れのないまま迎えた87分、途中出場のCFジャコマキスのシュートがクロスバーに当たり、そのこぼれ球をジョタが詰めてようやく追加点をゲット!!

 

ジョタとしてはおよそ2か月半、11試合ぶりのゴール。前田の加入により苦手なポジションへの移動を余儀なくされたのもゴールから遠ざかっていた理由で、ゴールした瞬間は本当に嬉しそうでしたね。警備員の人に抱き着くシーンは初めて見ましたが、逆に警備員の人が抱き着いてくるのもレアな光景だと思います。

 

セルティックでの日々を満喫中のジョタ。去就は不透明。

 

そして試合は2-0でセルティックが勝利。2位レンジャーズとの勝ち点差6のまま残り4試合と、また一歩優勝へと近づきました。

 

ただこの日のロス・カウンティは、正直同点に追いつこうとする気持ちがキャラハン以外に感じられませんでした。そんな勝つ気がない相手に対して試合終盤まで1点しか取れないというのは、正直勝利を祝うというよりも、懸念すべき問題として捉える方が正しいのではないかと思います。

 

今のままでは来季も毎年のようにCL予選で下とみられていた相手に不覚を取る可能性はありますし、例えCL本戦に出場しても、また強豪相手にボコボコにされてGS敗退ということは十分考えられます。どちらにしろ国内での栄光に慢心し、いざ国外へ出ると内弁慶っぷりを露呈しあっけなく敗れるという、ここ数年味わってきた同じようなパターンの屈辱はもう十分です。

 

次戦はリーグ戦第35節、セルティックのホームで迎える、今季5試合目のオールドファームです。今のところの通算成績は2勝2敗と、レンジャーズをELの舞台1本に集中させてあげるためにも、何としてもセルティックが勝って実質リーグ優勝としたい試合です。5月1日(日曜日)20時キックオフとなります。