今シーズンのセルティックの戦いも残り2試合となりました。

 

この試合引き分け以上でリーグ優勝決定のセルティックは、3トップに右から、アバダジャコマキスフォレストを並べてきました。来シーズンを見据えて彼らを試したかったのか、いつものジョタ古橋前田を休ませたかったのか、理由は定かではありませんが、先発した3人にはぜひとも結果を残してほしいですね。

一方のダンディーUは16歳のFWマクリードが先発に抜擢。上位グループのセルティックとレンジャーズ以外の4チームに関しては、リーグ戦最後の5試合は消化試合に過ぎないため、こういった将来有望な若い選手がどんどん見れるのは楽しみではあります。

 

試合のハイライトです。

 

 

 

 

セルティックは序盤からCKによるチャンスが続くなど、いつも以上に押している印象でした。

 

しかしダンディーUも5バックということで、なかなか簡単にはゴールを許しません。そしてその傾向は特にサイドで見られた気がします。

 

セルティックのサイド攻撃に関して、左サイドでは旗手がDFとFWを結び付ける役割をあまり上手くこなせていなかったため、WGのフォレストがボールを持つシーンがそれほど訪れませんでした。旗手は後ろからボールを受けても安全第一か、バックパスで戻してしまうシーンが多いので、もっと積極的にプレーしていっていいと思います。セルティックでプレーしている限り、チャレンジさえすれば評価は下がることはないと思いますし、久々に先発の機会を得たフォレストがなかなかボールに触れず不憫でした。

 

ただ、旗手は最近の試合の中では良い方の出来ではなかったでしょうか。本人が意識してロングパスやオーバーラップなどの大胆なプレーをしようとしているのは見てて伝わってきました。少しではありますが、改善の兆しは感じられました。。

 

そして右サイドに関しては、SBのラルストンが攻撃力不足を露呈し、クロスへ持ち込む前に相手にカットされていました。オライリーが何とか質の高い動きで右サイドの攻撃をスムーズにさせようと試みていましたが、右WGのアバダも精彩を欠いていたので、終始ぎこちなかった印象です。そのため中央のジャコマキスへはボールはほとんど渡らず、前半彼がシュートを打つシーンはほとんどありませんでした。

 

シーズンの前半戦はレギュラー、しかし後半戦では先発出場の機会が減ったアバダラルストンを見て感じることですが、やはり継続的に試合の始めから出ないとクオリティは落ちてしまいますし、前半戦で積み上げてきたプレーの形がなくなってしまった印象です。途中出場で毎試合出たとしても安定した活躍は難しいですし、評価を確立するにはやはり毎試合先発で出ることが大切なんだと感じました。

 

対するダンディーUに関しては守備的だったというのもありますが、攻撃面においては、競り勝てない、こぼれ球は拾えない、連携の意識は低いなど、セルティックの守備の前になす術なしといった感じでした。無失点で前半を終えれたのが唯一の救いだったでしょうか。

 

 

後半に入り53分、ラルストンからのふわりとしたクロスをジャコマキスが頭で押し込み、セルティックがついに先制点!!!

 

ダンディーUの名手シーグリストなら取れなくもなかったシュートではあったと思いますが、ジャコマキスのストライカーらしい強力なヘディングがそれを上回りました。最近は古橋と先発の機会を分け合っているジャコマキスですが、お互い先発すればしっかりとゴールを決めてくれる辺り、良い競争が生まれている証拠ですね。

 

リーグ戦19試合で11ゴールのジャコマキス古橋との2トップも見たいところ。

 

 

ダンディーUは56分、16歳のFWマクリードが左足でミドルシュートを放つも惜しくもポスト。結局この試合の彼の見せ場はこれだけでした。その2分後に交代となりますが、その交代でFWワット、DFマルグリューのセルティックOBの2人がピッチへ。その直後のセルティックゴール前でのFKをマルグリューが狙いますが、左足から放たれたシュートはGKハートがしっかりとキャッチ。

 

67分、セルティックは左サイドの深い位置から、途中出場のWGジョタがドリブルでスルスルっと3人をかわしてシュート、しかしこれはGKシーグリストが先程の失点を帳消しにする見事なセーブ。この試合ジョタはドリブルでとことん魅せてくれましたが、彼のような当たり前のように2、3人をかわせる選手はドリブラーでも滅多にいません。普段の右サイドでプレーしている彼は左サイドよりもやりにくそうなので、セルティックは彼のための戦術を考えてあげる必要があると思いますし、今以上に彼を重宝すべきではないでしょうか。

 

失点直後から攻撃のチャンスを少しずつ増やしていたダンディーUですが、72分にMFレヴィットのミドルシュートで同点。

 

このゴールでプランが崩れたセルティックは急いで攻撃のギアを戻しますが、1点奪った後のダンディーUの守りはなかなか堅かったですね。気迫の面でもセルティックを上回ってしまいました。

 

結局試合はそのまま終了。セルティックの選手はリーグ優勝が決まり喜びは表すものの、心の底からは喜んでいないような、モヤモヤの残るタイムアップとなりました。

 

それでも試合後はサポータと一緒に2季ぶりのリーグ優勝をお祝い。

 

 

昨シーズンは2位だったからもちろんのこと、一昨シーズンもリーグ優勝はしたものの、コロナの影響で優勝セレモニーは行われませんでした。こうしてファンと優勝を分かち合うのは、見慣れたものであって久々の光景でもありましたね。

 

個人的にはこれまで毎試合追ってきた苦労がリーグ優勝という形で報われ、正直ホッとしています。リーグ戦開幕から3勝3敗と史上最悪の出だしでしたが、そこからの31戦無敗は、2強10弱のリーグにおいても、十分優勝に値するものだと思います。

 

ジャコマキステイラーが今年に入ってから戦術にフィットしてきているあたり、ポステコグルー監督による”日本化”が今後のクラブにとって本当に正しかったのかは来季CLに出てみないと分かりませんが、就任初年度でリーグを奪還するためには必要な措置だったと思いますし、実際に覇権奪還が実現できたということでポステコグルー監督は評価されるべきですし、彼とセルティックにとって成功のシーズンとなったのは間違いありません。

 

今シーズン最後の一戦は、5月14日(土曜日)20:00キックオフのリーグ戦38節、ホームでのマザーウェル戦です。

 

そして先日、MFロギッチとMFビトンが今シーズン終了後のセルティック退団を発表したということで、彼らをセルティックで見れるのは次の試合が最後になります。

 

ロギッチは2013年の1月から9年半、ビトンは2013年の8月から9年もセルティックに在籍していたということで、なかなか辛いお別れになりそうです。

 

ロギッチは今シーズン、ポステコグルー監督が就任してから、ここ数年の中では最も出場機会を得たシーズンだったので、退団する理由はイマイチ想像しにくいです。残念ながら慢性的なケガで思うような成長曲線が描けず、ここ数年は停滞気味でしたが、だからこそ今季のコンスタントな出場は復調を感じさせました。正直、無敗優勝を成し遂げた2016/2017シーズンの後がステップアップのチャンスだったと思うので、キャリアにおける決断のタイミングを誤った気もしますが、彼の時々見せる予測不能で華麗なプレーを見るのは楽しみだったので、セルティックに長く留まってくれたのは個人的に嬉しかったです。

 

ビトンに関してもロギッチと同様ここ数年の中では最も出場機会を得られたシーズンだったので、退団を決断したのは残念です。あくまで推測ですが、ポステコグルー監督のやるサッカーに自分のプレースタイルが合わないと判断したのかもしれませんし、旗手オライリーが加入した冬以降は序列が下がり、いくら活躍してもなかなか評価されず出場機会が与えられなかったというのも決断の理由の一つかもしれません。ビトンの魅力の1つは、本来のCMF、DMFだけでなくCBでもプレーできるというユーティリティー性ですが、それが逆に便利屋という印象を与えてしまい良くなかったのではないかと思っています。個人的には彼の本当の持ち味は守備ではなく攻撃力だと思っているので、CMFとしてもっと見たかったですし、特に今シーズンの後半戦はその攻撃力を見事に発揮し、ここ数年ではベストのパフォーマンスだったので、それがもう見れなくなると思うと残念です。マクレガーが不在の試合ではキャプテンを務めるなど、責任感の溢れる精神的な強さも魅力でした。

 

というわけでリーグ優勝が決まった今、次の試合では何よりもロギッチビトンの2人の雄姿を見届けたいと思います。また、先日現役引退を発表したスコット・ブラウンの引退セレモニーも近いうちに行われるということで、そちらにも注目です。もちろん、来週の木曜日に行われるレンジャーズのEL決勝戦も忘れてはいけません。

 

今後数日は大きなイベントづくしとなるので、後悔しないよう十分に味わい尽くましょう。