イングランドは前回のW杯で4位、去年のユーロでは準優勝と、今回のW杯で優勝する流れが来ている。イランはW杯で強豪国に幾度も善戦しており期待が持てる。距離的に近い国での試合ということでスタジアムのサポーターの数も多く、カタール開催の数少ない恩恵を受けている国である。

 

楽しみにしていたイランのGKベイランバンドが早々に負傷退場したのは残念だった。交代出場する選手にしても、あのアベドザデの息子が見たかった。

 

守備の要がいなくなったとはいえ、前半3点も取られるのは予想外だった。この日のためにかなり戦術を練ってきて、意気込みも十分だったのが伝わってくるだけに、点が入る度にもう止めてあげてほしいと悲しくなってくる。

 

それでもイングランドは容赦なく、後半もゴールを重ねてくる。憎いほどの強さがある。

 

昨日のエクアドルを完璧だと思ったが、上には上がいる。前回大会のセットプレーの強さも健在で大きな武器だが、それにさらにチームとしての完成度がプラスされた印象を受ける。

 

大差がつき勝敗の決した試合だが、イランのエースであるアズムンが出てきたときはスタジアムが沸いた。昨日のカタールの盛り上がりのなさと比べ、サッカーに対する熱が伝わってくる。そういう点でイランのサッカーの将来は明るいと思う。国民のアイドルとなる選手の存在は大きい。

 

完敗したにしてもチームの結束力は大きく、それは勝利したエクアドルとイングランドでも感じた。日本だけの武器ではなくなりつつあるようだ。

 

イランの主将のハジサフィーは勝敗の決した中でもひたむきにプレーしていた。そのプレーが実を結んだシーンもあったし、そういう選手は応援したくなる。

 

今回のW杯はシーズン中の開催とはいえ、どのチームもしっかりと相手を分析し、十分に準備をして臨んでくる。そのため昔よりも番狂わせは起こりにくくなってきていると思うし、昨日、今日とカタールとイランのアジア勢が続けて完敗している。日本に対する不安が増す一方である。