スタジアムはチュニジアのサポーターで溢れている。声援も凄まじく、地響きのような、これまで見てきた試合の中では最も圧のあるものだった。

 

本当に熱狂的なチュニジアサポーターだからこそ、なぜ強豪クラブでプレーするような名の知れた選手が輩出されないのか謎である。

 

オーストラリアは序盤からクロスを送り続けているが、まったく入る可能性は感じなかった。

 

中にいる選手に上背はないし、人数も不足している。そもそもクロスの質が悪い。

 

左SBのベヒッチという選手だが、なぜ長年に渡り代表でレギュラーなのかがよく分からない。オーストラリアの近年の人材不足を象徴するような選手のように思う。

 

なのでオーストラリアがクロスから得点できたのには正直驚いた。チュニジアの選手に当たってコースが変わるラッキーなものではあったが、デュークのそらしは完璧だった。

 

デュークは前の試合でも良かったが、この日も調子は良さそうだった。チュニジアのメイブリの幼稚な行いに対しても清々しい対応をとり、プレースタイルだけでなく人柄でも好感が持てそうだ。

 

先制されたチュニジアはプランが崩れたことで動揺が見て取れた。持たされる展開に慣れていないのは明らかで、やりにくそうにしている。オーストラリアと同様クロスに可能性を感じない。

 

結局試合終了までチュニジアが活路を見出すことはできなかった。そもそも先制するのが絶対条件のチュニジアの戦術では上位進出は難しいだろう。

 

オーストラリアは多少の運はあったにせよ、よく耐え抜いた。正直チュニジアと同様躍進は厳しいだろうが、次のデンマークに勝つことは十分可能なはずだ。

 

希望としては、決勝トーナメントでPK戦になった時にレッドメインが見てみたい。