スタジアムはアルゼンチンサポーターで満員であり、試合中も常に大合唱が響き渡っているが、さすがにここまでされると不快に感じる。

 

そして試合の展開にも失望した。

 

ボールを持つアルゼンチン、持たないオーストラリアがここまで明確になると、サッカーも行くところまで行ってしまったと限界を感じてしまう。

 

オーストラリアの2失点目はライアンが餌食になったが、アルゼンチンの方もマルティネスが奪われかけていた。結局お互いにGKが最大のチャンスの出所という点に、サッカーの構造的な欠陥を感じてしまう。

 

正直自分には戦術的な面白さは分からないし、それは見てる大半の人も同じではないだろうか。サッカーが進化するあまり見る側が置いて行かれるというのは本末転倒である。

 

ただ終盤のオーストラリアが1点を追う状況は見ていて楽しかった。最後のクオルのシュートシーンは、こちらも震えるくらい悔しかったが、あれを決めて同点になったとしても、オーストラリアにもはや延長を戦うだけの体力は残っていなかったと思う。

 

オーストラリアは結局負けはしたものの、堂々と落ち着いてプレーしていたし、最後の1秒まで勝利の可能性を残したという点で、よく戦い抜いたと思う。挑戦者としての去り際は美しかった。

 

これまで懐疑的に見ていたベヒッチも、この試合でついに持ち味を発揮してくれた。守備こそ頼りないが、攻撃面ではしっかりと違いを作れるということが分かったし、この試合のオーストラリアの選手の中では一番良い出来だったと思う。最後に彼への誤解が解けて良かった。

 

アルゼンチンに関しては、やっているサッカーの内容は別として、メッシが好調で精神的にも余裕が感じられるので、次のオランダ戦も勝つ気がする。

 

自分がなぜここまで力を入れて試合を見ているのか分からなくなってきたが、とりあえず今大会はしっかりと見届けたい。