Absebce~の執筆途中にぶった切りで別話ツッコミました、mcdmです。
いや実は、中秋の名月に合わせて更新できたらなーと書いていたお話が温存されておりまして・・・。
気づけばそんなんとっくに終わっとるがな!ということでして・・・。
せめて!せめて同じ9月に!との思いから、更新してしまいました(;´▽`A``
前後編のみの短めで、きっちり完結させておりますので、よければこちらも読んでみてくださいませ~(`・ω・´)ゞ
以下は”月の沙漠”あとがき的な物になります。
本編読了後に読んで頂いたほうが良いかなぁと思いますです、ハイ。
***
月の沙漠 あとがき的な呟き
月イベントだもの!書かざるを得ないんじゃないの!
と一人気張って書き上げた本作です。
えぇと、このお話は、時間軸で考えると二人が同棲した直後、初めての中秋の名月の日と言う感じです。
なのでまだ葉くんは受験(高卒認定)も控えていて、仕事も見習いまっただ中で、とかなりバタバタしているシーズンなんですね。
文中で葉くんが若干ぐったりしているのはそのせいです(笑)
月の沙漠は私自身、すっごく好きな曲でして。
なんとなくノスタルジックで不思議な雰囲気で、こう、物語を読んでいるような気分になるんです。
最後、お姫様と王子様はふたりでどこかへ向かっていく、と言う終わり方も、物悲しくて先を考えさせられます。
月子さんのお父さんは、お姫様を娘と重ねて、きっと王子様を未来の月子さんの旦那さんだと想像していたんだろうと思います。
ふたりが向かっていく先(=未来)を、歌いながらぼんやりと考えたりしていたんじゃないでしょうか。
なんてのを作中で表現したかったのですが、正直うまく出来ているのかどうなのか不安ではあります(゜д゜;)
兎にも角にも、なんとか9月中にアップできて一安心。
拙い作品ですが、最後まで読んで下さった方に深く深くお礼申し上げます。
mcdm拝
いや実は、中秋の名月に合わせて更新できたらなーと書いていたお話が温存されておりまして・・・。
気づけばそんなんとっくに終わっとるがな!ということでして・・・。
せめて!せめて同じ9月に!との思いから、更新してしまいました(;´▽`A``
前後編のみの短めで、きっちり完結させておりますので、よければこちらも読んでみてくださいませ~(`・ω・´)ゞ
以下は”月の沙漠”あとがき的な物になります。
本編読了後に読んで頂いたほうが良いかなぁと思いますです、ハイ。
***
月の沙漠 あとがき的な呟き

月イベントだもの!書かざるを得ないんじゃないの!
と一人気張って書き上げた本作です。
えぇと、このお話は、時間軸で考えると二人が同棲した直後、初めての中秋の名月の日と言う感じです。
なのでまだ葉くんは受験(高卒認定)も控えていて、仕事も見習いまっただ中で、とかなりバタバタしているシーズンなんですね。
文中で葉くんが若干ぐったりしているのはそのせいです(笑)
月の沙漠は私自身、すっごく好きな曲でして。
なんとなくノスタルジックで不思議な雰囲気で、こう、物語を読んでいるような気分になるんです。
最後、お姫様と王子様はふたりでどこかへ向かっていく、と言う終わり方も、物悲しくて先を考えさせられます。
月子さんのお父さんは、お姫様を娘と重ねて、きっと王子様を未来の月子さんの旦那さんだと想像していたんだろうと思います。
ふたりが向かっていく先(=未来)を、歌いながらぼんやりと考えたりしていたんじゃないでしょうか。
なんてのを作中で表現したかったのですが、正直うまく出来ているのかどうなのか不安ではあります(゜д゜;)
兎にも角にも、なんとか9月中にアップできて一安心。
拙い作品ですが、最後まで読んで下さった方に深く深くお礼申し上げます。
mcdm拝
月の沙漠(前編)はコチラをクリック
***
「葉、ベッドへ行って眠ろう?ここだと体が休まらないよ」
ソファに落ちた彼の手にそっと触れて囁いてみる。
その声が届いたらしく、長いまつげが小さく揺れて、葉の切れ長の瞳が静かに開く。
「ん、堪忍、うとうとしてしもた。月子サンの声ってええなぁ」
「えぇー、そう?自分じゃわからないよ」
かしゃんと小さく音を立てて、葉が眼鏡を外し目をこする。
青白い月明かりの中で、葉の肌はまるで陶器のように白く見える。
「俺は好き。落ち着くし、ずっと聞いてたい」
「じゃあ今日は子守唄、うたってあげる」
そう言って、葉の髪にそっとキスをしてみた。
そうしたら葉が小さく静かに微笑む。
「月の沙漠?」
「気に入ったの?」
「うん。月子サンの歌やな」
「私?」
「お姫さまは、月子サン」
父と同じ台詞が葉の口から出た事に内心驚きつつ、なんとなく嬉しい気持ちになった。
月の沙漠は、とても綺麗な歌。
でも、同時に、とても寂しい歌だと思っていた。
お姫さまと王子さまは、沙漠を超えてどこかへ行くけれど、それがどこなのか分からない。
まるでぷつりと途切れたかのような曲の終わりが、なんとなく物悲しくて。
夜の闇の中、はるか彼方まで広がる沙漠と金の月。
静かな静かなその世界の先にあるものが何なのか、知りたくて。
「手ぇ繋いで寝よか」
ベッドへ並んで横たわると、掠れた声で葉がそう言う。
言葉で答える前に、私は彼の手を引ききゅっと強く握りしめた。
冷たい葉の手に、私の温度が早く移れば良いと思う。
ふたりの温度が混じっていく時間が、もどかしく、それでいて幸福。
「葉の手、好き」
「俺も月子サンの手、好き」
「私のほうが好き」
「えぇー」
「私、葉が好き!」
きっぱり断言したら、葉が繋いだ手を自分のほうへ引き寄せて、私の手の甲にそっとキスをした。
きゅっと目を細めた幸せそうな笑顔。
葉の仕草ひとつひとつが私の心をめちゃくちゃにかき混ぜて混乱させて、とんでもなく幸せにする。
慣れないけど、このままでずっといたいと思う。
「手ぇ繋いで寝るとな、おんなじ夢が見られるんやって」
「そうなの?」
「ん。せやから夢の中で月の沙漠の続きを見たらええねん」
お姫さまと王子さま、ふたりはどこへ行くの?
「月子姫のお供、させてもらおかな」
見つからない結末は、ふたりの手を通して見られるかもしれない。
まだ見ぬ沙漠の二人を想って、私も目を閉じた。
月の沙漠は綺麗な歌。
そしてちょっと寂しい歌。
でもきっと、とても幸せな歌になるはず。
***end
***
「葉、ベッドへ行って眠ろう?ここだと体が休まらないよ」
ソファに落ちた彼の手にそっと触れて囁いてみる。
その声が届いたらしく、長いまつげが小さく揺れて、葉の切れ長の瞳が静かに開く。
「ん、堪忍、うとうとしてしもた。月子サンの声ってええなぁ」
「えぇー、そう?自分じゃわからないよ」
かしゃんと小さく音を立てて、葉が眼鏡を外し目をこする。
青白い月明かりの中で、葉の肌はまるで陶器のように白く見える。
「俺は好き。落ち着くし、ずっと聞いてたい」
「じゃあ今日は子守唄、うたってあげる」
そう言って、葉の髪にそっとキスをしてみた。
そうしたら葉が小さく静かに微笑む。
「月の沙漠?」
「気に入ったの?」
「うん。月子サンの歌やな」
「私?」
「お姫さまは、月子サン」
父と同じ台詞が葉の口から出た事に内心驚きつつ、なんとなく嬉しい気持ちになった。
月の沙漠は、とても綺麗な歌。
でも、同時に、とても寂しい歌だと思っていた。
お姫さまと王子さまは、沙漠を超えてどこかへ行くけれど、それがどこなのか分からない。
まるでぷつりと途切れたかのような曲の終わりが、なんとなく物悲しくて。
夜の闇の中、はるか彼方まで広がる沙漠と金の月。
静かな静かなその世界の先にあるものが何なのか、知りたくて。
「手ぇ繋いで寝よか」
ベッドへ並んで横たわると、掠れた声で葉がそう言う。
言葉で答える前に、私は彼の手を引ききゅっと強く握りしめた。
冷たい葉の手に、私の温度が早く移れば良いと思う。
ふたりの温度が混じっていく時間が、もどかしく、それでいて幸福。
「葉の手、好き」
「俺も月子サンの手、好き」
「私のほうが好き」
「えぇー」
「私、葉が好き!」
きっぱり断言したら、葉が繋いだ手を自分のほうへ引き寄せて、私の手の甲にそっとキスをした。
きゅっと目を細めた幸せそうな笑顔。
葉の仕草ひとつひとつが私の心をめちゃくちゃにかき混ぜて混乱させて、とんでもなく幸せにする。
慣れないけど、このままでずっといたいと思う。
「手ぇ繋いで寝るとな、おんなじ夢が見られるんやって」
「そうなの?」
「ん。せやから夢の中で月の沙漠の続きを見たらええねん」
お姫さまと王子さま、ふたりはどこへ行くの?
「月子姫のお供、させてもらおかな」
見つからない結末は、ふたりの手を通して見られるかもしれない。
まだ見ぬ沙漠の二人を想って、私も目を閉じた。
月の沙漠は綺麗な歌。
そしてちょっと寂しい歌。
でもきっと、とても幸せな歌になるはず。
***end