”せんだい避難所ノート 外国人とともに/互いの立場に理解を” | Love & Peace 2011

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3.11
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”河北新報”より↓

http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1115/20130214_03.htm

せんだい避難所ノート(6)外国人とともに/互いの立場に理解を

避難所運営を机上で疑似体験する訓練に、中国をはじめ各国の留学生も参加した=2012年11月下旬、仙台市青葉区の片平丁小

<想定外の集中>
 仙台市青葉区の三条中は東日本大震災で、市内でも異色の避難所となった。学区内には東北大国際交流会館など外国人向け宿舎が建つ。集まった約1300人の半数以上が外国人だった。
 地元の町内会長(68)は「外国人との避難訓練はしてきたが、これほど集中するとは想定外。雰囲気に戸惑い、引き返す日本人のお年寄りもいた」と振り返る。
 避難所の多国籍化は東北大片平キャンパスに隣接する青葉区の片平丁小でも見られた。初日に帰宅困難者や住民約1500人で混乱し、数日後にはライフライン復旧で家に戻る人と反比例するように、仲間に呼び寄せられた外国人が増えた。
 食事の片付けをしない。数少ないストーブの周りを陣取る。そんなケースもあった。町内会関係者はコミュニケーションを取れないままストレスをため込んだ。

<25%が留学生>
 人口106万の仙台には約9000人の外国人が暮らし、その25%を留学生が占める。宮城県内の他市町村で外国人といえば、結婚して地域に溶け込む永住者か外国語指導助手(ALT)がほとんどだが、仙台では短期滞在で日本語が不自由な場合が多い。大災害に遭遇すれば、不安心理から同じ国の人同士で集団を作りやすいのが現状だ。
 片平丁小の避難所を指揮した片平地区連合町内会の今野均会長(70)は「避難者をお客さん扱いしてしまった」と反省する。当時の状況を踏まえて「留学生は若く、むしろ支える側として協力してもらえるはずだ」と発想を転換した。

<通訳など協力>
 昨年11月、同町内会などは片平丁小で留学生を交えた100人規模の防災訓練を行った。メーンは避難所運営を疑似体験するカードゲーム。中国語や英語の通訳を挟みながら、部屋割りや物資配布のルールを瞬時に判断する力を養った。
 震災後に中国から来日した東北大大学院生、潘峰さん(23)は「自宅が安全なら避難所に行く必要がないと分かった。もし避難所が開設されれば、通訳などできることで協力したい」と話した。
 訓練で震災を経験した留学生からは「当時避難所でボランティアを申し出たが断られた」「日本語の掲示しかなく、大事な情報が分からなかった」との指摘があり、日本人側の配慮不足も浮き彫りになった。
 外国人支援に取り組む仙台国際交流協会企画事業課の菊池哲佳さん(38)は「地域の人々と外国人が互いの立場を理解することが第一歩。共に訓練を重ね、次の災害に備えたい」と語る。


2013年02月14日木曜日