http://mainichi.jp/select/news/20121214mog00m040014000c.html
東日本大震災:ボランティアが再度集える仕組みを /宮城
2012年12月14日
「泥かきのような需要はなくなり、素人が被災者の支えになるのは難しい段階に入った」
宮城県石巻市で活動するボランティアコーディネーター、中村真菜美さん(27)=茨城県つくば市=は語る。昨年3月11日、東日本大震災の一報を野生動物保護活動中の中米・グアテマラで聞いた。4月に帰国して以降、石巻市に住み、ボランティアの活躍の場を作り続けている。
NPOやNGOの職員を除けば、長期滞在するボランティアは現在、石巻にはほとんどいない。週末ボランティアらで1年間続けてきた、高齢者個別の見守り活動も11月で終了した。
「平日稼いだお金を週末ボランティアにつぎ込み、生活が破綻した人もいた。元の生活に戻っていくのも仕方がない。今後のボランティアは、もともと持つ専門性を生かすのでなければ友人として付き合っていけばいい。観光客として被災地を訪れるのも支援の一つ」と指摘する。
11月に石巻市で開かれたイベント「おらほの復興市」では、昨年に続いてとりまとめ役を務めた。市内はもとより東松島市、女川町の被災した漁業者、農業者、商工業者らが、被災地を訪れたボランティアらと協力して露店を並べた。
そこで実現させたのが、知人の音楽プロデューサー、小林武史さんが歌手の一青窈さんを誘ったシークレットライブだった。中村さんは「特別なことをしている感覚はない」と気負わないが、ボランティア活動で生まれた都市部との交流人口維持に協力したいとの思いからだった。
高齢化や変革をリードする人材の不足など、「震災前から石巻にあった課題は残ったまま」と言う。今後も、訪れたボランティアが再度集える仕組み作りなど、地元の人の希望に沿って尽力するつもりだ。【山越峰一郎、写真も】
