仮設追いだき補助「やっとゆっくり風呂に」 | Love & Peace 2011

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3.11
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仮設追いだき補助「やっとゆっくり風呂に」

毎日jp

政府は17日、仮設住宅の入居期限を1年延長して最長3年間とすることを決め、これにあわせて、仮設住宅の風呂に追いだき機能を追加する場合、国などで費用を全額負担する方針も明らかにした。

 仮設住宅で暮らす被災者からの追いだき機能追加要望を受けたもの。被災地では、「やっとゆっくりお風呂に入れる」と歓迎の声があがる一方、多額の費用を要するため「災害公営住宅の建設や自宅再建に充てるべきだ」との指摘も聞かれた。

 ◇「シャワーでは温まらない」

 岩手県大船渡市のパート従業員、村上悦子さん(42)は、家族4人で仮設住宅で暮らす。冬場は連日、氷点下まで冷え込む土地柄。浴槽の湯はすぐに冷めるので、2人の子供を急かして入浴させていた。夫婦共働きで入浴の時間が異なることも多い。そんな時は、シャワーで我慢していたが、ガス代を気にしてこまめに止めるため、体は温まらない。家族は「ゆっくりお風呂に入りたい」と切望してきた。同県大槌町の仮設住宅で暮らす女性(82)も「すぐに湯が冷め、お風呂に入った気がしない」と、追いだき機能を望んだ。

 ◇予算に制約も

 ただ、住民からの要望を受けた岩手県の試算によると、追いだき機能の追加には1戸あたり約40万円。県内の仮設住宅約1万4000戸すべてに設置した場合、約56億円もの予算が必要となり、県は設置を見送ってきた。

 さらに、追いだき対応の風呂おけへの取り換えも必要になる。県の担当者は、災害廃棄物の広域処理が進まない現状を挙げ、不要になった風呂おけの処理方法も新たな課題になる可能性を指摘。「仮設住宅で快適に暮らせる環境を整備することは大切だが、災害公営住宅など、今後長く住む住宅により多くの予算を割く必要があるのではないか」と話す。【
宮崎隆、遠藤拓】