平成23年度文化庁芸術祭参加作品
JNNルポルタージュ「3.11大震災 記者たちの眼差し」
(被災地を取材した記者たちの心情を含めた9つの物語)
~episode 1~
<宮城県多賀城市>
地震発生後、車の渋滞が続く街を津波が襲う
建物の3階に逃げ込んだ記者はカメラを回し続ける
余震が続く中、消火栓ホースを使って女性を救助
「もうだめかと思った」彼女は言った
夕闇が迫る中、家族連れも救助
幼い子供は泣き止まない
記者はためらいながらカメラを回した
闇に聞こえた女性の声・・
「もう限界です 助けてください」
彼女は救えなかった
~episode 2~
<岩手県釜石市>
3.11 記者は生まれ育った街を撮り続けた
3時20分、道路に水が滲み出してくる
やがて防潮堤を超えた津波は一瞬で街を破壊していく
一瞬で・・
「ものすごいパワーです!
全てのものをのみこみながら 津波が押し寄せています!」
続いて引き波がはじまる
「恐ろしい光景です」
翌日、瓦礫の山となった街を歩く記者・・
「何を、どう撮影したのか覚えていない」
多くの友人やその家族を失った記者
無力感と罪悪感に襲われていた
悲惨な光景を残すという複雑な思いとともに・・
(つづく・・)