年初の決意 | 義足ゴルファー 新・アスリートへの道

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義足ゴルファーのマコが試行錯誤しながらアスリートを目指す日々を徒然なるままに綴る日記
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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

年初はいろいろな目標や決意を表明するのにとてもいいタイミングですね。昨年を振り返り、そして新たに今年の目標を立て、心新たにする。
そんなことをちょっとこちらで書いてみたいと思います。

まず昨年を振り返ります。

昨年は年初にクラブをいろいろ改造してみた。
が、改造の効果は気持ち次第?みたいで、かなり高い授業料を払ってしまった。。。orz

3月には、DGA(日本障害者ゴルフ協会)が初めて四国地方で開催する「第1回中国・四国障害者オープンゴルフ選手権」のポスターに選ばれた。


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この大会では、ポスターのモデルに選ばれたということで、前夜祭でのスピーチ、試合当日にはマスコミの取材を3件ほど受けてきまして、しっかりと障害者ゴルフをPRしてきました。

ちなみ成績は、同スコアに4人が並び、カウントバックで一番後ろ。一打の重みを十分すぎるほど感じた大会でした。

5月の日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権では、相性のいいホワイトバーチカントリーだったためか?
障害総合の部で2位に入ることができました。

8月には、5月の片マヒ大会の成績を考慮いただき、フランス大会(French International Disabled Golf Championship)の遠征メンバーに選んでいただきました。

初めてのヨーロッパでのゴルフ、しかも会場は、フランスはパリ郊外にある名門Natinonal Golf Club。今年のヨーロッパツアーのひとつ、フレンチオープンの会場でもあり、2018年のライダーカップの会場でもあり、とても素晴らしい経験ができました。

この素晴らしいコースでのラウンド、そして受け入れ態勢、フレンドリーな地元の人々、ヨーロッパ各国の選手達の交流など、得がたい体験をたくさんできました。

また個人的にはラッキーもあり、総合で2位に入賞することができました。


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特にこの頃から、障害者ゴルフのパラリンピックへの正式採用に向けた機運と活動が盛り上がってきました。

10月には15回目の日本障害者オープンゴルフ選手権(ジャパンオープン)が開催され、各国から選手が参加し、国際交流試合としてとても有意義な大会になりました。
特に、アメリカ、ヨーロッパ、日本、韓国、オーストラリアが手を組み、障害者ゴルフの世界選手権などを通じて、普及活動を行っていくことが確認できたのは、大変素晴らしいことでした。

そして、12月。
我々、障害者ゴルフに関わる人たちの念願であったパラリンピックでのゴルフの採用が見送られるという残念なニュースが入ってきました。

私の障害者ゴルフに関する1年は、こんな1年でした。


実は今年は特に、ゴルフのパラリンピックの採用には大変な期待を持っていました。
パラリンに採用されたら、特に日本における障害者ゴルフの環境が大きく変わるのでは、と期待されたからです。

私は幸運なことに、ここ数年で3度も海外遠征に参加させてもらっています。海外遠征に参加し、アメリカや今年のフランスと、海外の大会に出るたびに、そのゴルフ環境やボランティアの方のホスピタリティなどに感動し、日本に帰っては、その素晴らしさを多くの方に伝えたく、ブログに書いたり、DGAの選手達に伝えたりしていました。

一方、日本の大会にも、円高や物価の高さというハードルがあるにもかかわらず、多くの海外の選手が参加していただけるようになって来ました。
そんな海外から参加してくれた選手達が、私と同じように大会や日本のコースに感動し、帰国したときに仲間に、「おい、日本の大会に参加したけど、素晴らしかったぞ。来年は君も参加しなよ」って言ってもらえただろうか?そんな疑問が浮かんでしまったのは事実です。

今年のとある大会で言えば、我々の大会の選手の前後に、月例会や大規模なコンペが入っており、多くの組が日没でラウンドしきれず、クラスによっては、その日のラウンドが不成立になった。
また、グリーンのコンディションは、エアレーションがされ、砂がまかれている状態だった。

この日に大会があるのは半年以上前から分かっていたのに、こういう状態です。
つまり、日本と冠がついていても、実態は、一般のゴルフコンペと同じような扱いなのです。
はたして、海外の選手が帰国して、「素晴らしかった!」と言ってくれただろうか?

ただ、ここで一言、付け加えるなら、まず、大会をさせてもらうコースを探すのも一苦労。事務局はいつも頭を悩ませているのです。
なので、それでも大会を開催させてもらえ、ラウンドさせてくれただけでも感謝しなければいけないし、実際、感謝なんです。なぜなら大会を受け入れるゴルフ場の方の負担も大変なのもですから。
理想を言えばきりがないけれど、ただ、海外でできていることがなぜ?という思いをしてしまうのも事実。

パラリンピックへの採用で、メディアなどに取り上げられ、認知度があがり、機運が高まれば、こういったことが改善されるきっかけになるのでは、と期待していました。
こうした他力本願な考えがそもそもいけないのかもしれません。

しかし、それももう期待できません。ならば自分で動くしかない。

ということで、今年の目標は、日本の障害者スポーツ、特にゴルフにおいて、自分で動き、何かしら貢献をする!

というのを一つ掲げたいと思います。

あ~、言っちゃった。