--- 檜山乃武 『音楽家の名言』 p. 32. ヤマハ (2010)
自分の喜びが、音楽の細部にわたる勉強に結びついているとき、音楽の研究をしていると言えるのですね。
逆に、内発的な喜びと音楽の細部がつながっていない時は何というのでしょう?考えるのも何かイヤですけど。。。
何かにやらされている。。。そんな状態になり、宜しくない方向に行っていて、パデレフスキーによれば、それは音楽を学んでいることにはならないことになります。
芸術はそもそも、内発的動機付け以外はあり得ないものです。
それが全ての原動力であり、自分の本当の喜びを常に把握しておく意識も必要ではないかと思います。
内発的な喜びから生まれる原動力とは、体内に蓄積された新しいエネルギーのスタート地点というイメージでしょうか。エネルギーが集まる場所として、丹田という言葉もありますね。
その蓄積されたエネルギーが身体のどこにあってどんな大きさでどういう中身か、それをしっかり掴んだ状態でそれを軸にして本番の舞台に上がることは、色々と予期せぬことが起きやすい本番で自分の力を発揮するために大切です。
音楽家のためのメンタルトレーニングとして、言葉を使う「セルフトーク技法」や映像を使う「ヴィジュアリゼーション」といったメンタルスキルは、内発的動機付けから生じるこの原動力のエネルギーの正体把握のためにある、と言っても過言ではないかもしれません。
音楽家の名言 あなたの演奏を変える127のメッセージ/檜山 乃武[ひやま・のぶ]

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