--- ダニエル・バレンボイム 『音楽に生きる』p.253-254. 音楽之友社 (1994)
この本のタイトルの『音楽に生きる』、その理由や意味を語っています。
バレンボイムは別のところで、「音楽は、何らかの方法で、いつも私に慰めを与えてくれ、とくに、死と通じ合うことを可能にしてくれる。(中略) もし、このように死を感ずるということがなければ、私はもっとずっと貧しい気持で過ごすことになるだろう。」とも述べています。
なんだか、引用ばかりになってしまいましたが、音楽家にとって大切だと思われることが多くて、本当はまだまだ全然足りないです。。。(笑)
このバレンボイムの本は「音楽家のバイブル」と言っていいですね。
内容が普遍的で、何度読んでもその時その時に新しい教えをもらいます。
私が日々考えているのは、音楽家のためのメンタルスキルとはどのようなものか?どうすればそれを鍛えられるだろうか?ということ。
私は、欧米で発展してきたスポーツ・メンタルトレーニングの手法そのままでは音楽演奏の向上に効率的ではないというスタンスを取っています。
その理由を、このバレンボイムの言葉は的確に表しています。
スポーツと音楽は根本的に違いますよね。
敵がいるorいないというのはもちろん、ディレクションが全く違います(オーディションやコンペティションといった音楽競争は別です。あれは音楽の本質とはかけ離れています)。
音楽は生きて死ぬ人生そのものと似通っていますが、スポーツは人生とは相入れません。
スポーツは本質的には戦争です。だからこそ、スポーツにはラグビーで言うところの「ノーサイドの精神」で争いから抜け出ないと人生を普通に送れません。
そんなわけで、バレンボイムの言葉も大いに参考にして、音楽家のための (特有の) メンタルスキルを考えています。
音楽に生きる―ダニエル・バレンボイム自伝/ダニエル バレンボイム

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