Mental Coach for Classical Musician :: (9月8日から http://mc4cm.blog.fc2.com に引越しています) -34ページ目

Mental Coach for Classical Musician :: (9月8日から http://mc4cm.blog.fc2.com に引越しています)

音楽家のためのメンタルスキルを考えるブログ。メインテーマは『メンタルスキルをどのように活用すれば、本番で最善の演奏に導けるか』です。

"やさしい曲を上手に、きれいに、ひくよう努力すること。その方が、むずかしいものを平凡にひくよりましだ。"

--- ロベルト・シューマン 『音楽と音楽家』 p. 196. 岩波文庫 (1958)



もうこれはですね、ピアノを弾けないけれどピアノが好きな私が、ピアニストの方々に申し上げたい言葉そのままなのです。。。


もうメンタルトレーニング理論抜きで言わせてもらいます。


むずかしい曲を平凡に弾くのだったら、やさしい曲を情緒豊かに、その演奏家しかない音で弾いて欲しいと強く思うのです。


ということは、それは全くもって自分の歌にも言えることですが。。。「言っているお前はどうなんだ?やさしい曲を表現豊かに歌っていると言えるのか?」ということですよね。。。本当に。。。


ピアノという楽器の音はすぐに消え去る音だけに歌うように弾くのは難しく、またピアノ曲は音がとんでもなく多い!のでメカニック的に難しいとは思うのですが、本当に表現豊かなピアニストから私は「歌を学びます」。


ホロヴィッツとかバレンボイムとか海老彰子氏とかキーシンとか。。。チェリストのデュ・プレが弾いているピアノとか (彼女のDVDの中でバレンボイムとメータの横でピアノを弾いていますが、やさしい曲を「歌っています」)。。。


彼らの音楽は、音が言葉に変わったかのように話しかけてきて、歌いかけてくるように思えませんか?


このシューマンの言葉は、音楽家が考えるべきメンタルについて述べています。心の持ち方。どこに美意識を置くかという点です。


ここNYにはジュリアード/マンハッタン/マネスという3大音楽院があり、私はよくその学生リサイタルを聴きに行くのですが、どこかのコンペティションで優勝という実力者でも「メカニックオンリー」という音楽の時があります。


聴いているこちら側が頑張って、「メカニックオンリー」以外の、情緒が自然に溢れ出すような音を探すという感じになるのです。


私は、メンタルトレーニング理論が基盤の心理的スキルを活用して、「メカニックオンリー」とはならず、潜在意識と言っていいくらい奥底にある自分の美意識に気付きそれを自分で育てることや、音楽の喜びや内発的動機と結び付いた音楽になるための手助けができればと思っています。


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