--- 『小澤征爾大研究』 p. 218. 春秋社 (1990)
世界が誇る指揮者の小澤征爾氏が、音楽家に最も大切な!メンタルスキル「集中力」を育てる訓練や生活の仕方について語っています。
小澤氏は、朝早く、5時とかその位から勉強しているのですよね。私は、アメリカの大学院でスポーツ心理学のクラスに付いていくために、この小澤氏の勉強方法を真似て、早朝5ー7時、毎日2時間コツコツと、予習したり課題の論文を書いていました。
それを1年半続けた結果、晴れて修士号を取得することができたので、英語がそんなにできない私がアメリカで修士号を取れたのは小澤氏のおかげなのです!その節はありがとうございました!(笑)
毎日決まった時間に勉強することは、メンタルトレーニング理論でいうところの「ルーティンワーク」にあたります。
これは、「集中力」を鍛えたり、発揮するのに効果的です。
何か気になること、不安感、焦り、苛立ち、弱気、などなど色々なことが生活のなかで出てきます。
やるべき課題を遂行するために、そのような不要な考えを「ひとまず、この時間だけは、横におく」という思考的な習慣作りを促しますし、またそれは意識や注意をやるべきことに集めることでもあるので、集中力の発揮にも効果があります。
音楽家にとって大切な「集中力」は、そのような日々の鍛錬で培われることが大きいですが、本番での集中力発揮のためにメンタルトレーニングでは8つのやり方が挙げられています。
1.重要な局面で深呼吸を使う。
2.ミスの後に気持ちを切り替える。
3.縁起かつぎを利用する。
4.自己暗示を利用する。
5.視線をコントロールする。
6.キーワードを利用する。
7.ポジティブなセルフトークを行う。
8.ルーティンワークを活用する。
自分に合うやり方を活用すればいいと思いますし、同時にいくつか (全て!) 行ってもいいわけです。
メジャーリーガー・イチローの、打席に入る前のベンチから打席まで完全に決められた動作を行うルーティンワークは有名ですが、外側から見て分かるだけでも、上記の1、5、8を利用して彼は集中力を高めているわけです。
「集中力」という力は筋肉と同じようなもので、負荷を与えないと鍛えられませんし、いつも使っていないとココという時に力を発揮することができません。
日常生活で「今ここだけは」という時間帯を自分で決め (できるだけ他人に左右されにくい時間が好ましいです)、自分の注意や意識を半ば強制的にでもやるべきことに持って行くことで「集中力」に負荷を与え、毎日でも継続してそのような「集中力」を使っていくことが、本番時の「集中力」の発揮につながっていくのです。
小澤征爾大研究/著者不明

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