マクロビテイストの自然食
ヘルシークッキング
ひまわり講話
食べ方は生き方
― 東洋の知恵に学ぶ食のこころ ―

6. 社会的食のあり方
マクロビオティックでは、陰陽や五行の考え方をもとに、自然のリズムと食を結びつけています。
「ヘルシークッキング中津川」では、それをさらにわかりやすく季節に例えて表現しています。
・子どもの時期(春):草木が芽吹くように、成長期でぐんぐん伸びる時期
・思春期〜青年期(夏):活動的でエネルギッシュな時期
・結婚・仕事など落ち着く時期(晩夏):安定しつつも活動を維持する時期
・中年〜晩年期(秋):成果を実らせ、収穫を楽しむ時期
・高齢期(冬):静かで穏やかに見えるが、次世代のことを考え、人生を味わう最高の時期
現代では高齢期を「介護される時期」と捉えがちですが、本来は人生で最も楽しみな季節です。
農業に例えるなら、冬はこたつにあたりみかんを食べながら、次に何を植えようかと計画を立てる嬉しい時期。
その季節や年齢に合った食事をすることで、自然と体や心のバランスも整い、人生もスムーズに流れるようになります。
7. 食べ方は生き方
ここまで見てきたように、食事は単なる栄養補給ではなく、生き方そのものです。
身体に合った食べ方、心に合った食べ方、そして社会や季節に合った食べ方を意識することが、自然と健康に導いてくれます。
私たちの体は、長い進化の歴史の中で、穀物中心の食事に適応してきました。
東洋の思想は、自然や季節、心の状態を踏まえて、食べることで体と心を整える知恵を教えてくれます。
日本の伝統的な食文化や一汁一菜の考え方も、こうした自然の流れに沿った食生活の知恵の一つです。
食べ方を工夫し、季節や心に合わせることで、食事は健康を支えるだけでなく、人生を豊かにする手段になります。
まさに、**「食べ方は生き方」**なのです。