医食同源と食べ物のバランス


〈東洋的考えでの食材選びでは〉
 
西洋に比べて東洋、特に四季のある国では自然との調和を大切に生活してきました
いろんな体験を子孫に伝え続けてくれた先人の知恵が沢山あります
中国医学では食べ物を身体を冷やす食べ物と温める食べ物に大別してそれを細かく分類する事で病気と食生活の関係の統計が残されています
そして人間は自然界の一部としてどんな食べ物の取り方が良いか、割合や組み合わせが良いかと言う教えがあります
「椅子と親以外なら脚のある物はなんでも食べる」と言われている中国の昔ながらの食生活は肉も全て捨てずに頭も脚も血も内蔵も、いろんな薬草や薬膳食材と組み合わせて安心して食べているのです
日本人も中国同様、自然との調和を大切にしてきた先人の知恵が沢山ありますが、中国と違い日本は海に囲まれて肉よりも魚を多く食べてきました、中国の薬膳食材とは違い魚介類の毒消しになる食材を上手く取り入れてきました
日本人には日本のバランスの取り方が体質的にも環境的にも合っているのです
 
〈西洋と栄養学〉
 
今では日本でも当たり前に取り入れている栄養学は食料事情栄養不足改善にとても役立ちます
ただひとつ残念なのは、地域性、気候の考慮が無いことです
温暖な日本に比べて冬に脂肪を多めに蓄える必要があったヨーロッパでの栄養学は日本人に合わない部分もあります
また、モニターになった人達もほとんど若い男性でそれを元に子供や女性、妊婦や老人に必要な栄養を計算している事です
体質の違いも考慮されていないので合わない人もいる事です
けれども、栄養で考えてひとつの食材を食べ続けるのは現代人には解りやすく便利な面もあります
 
〈バランス良く取り入れる〉
せっかく現代に生まれたのだから栄養を考えて、せっかく東洋に生まれたのだから、体質や食べ物の性質を知りながら、上手くバランスを取って今の自分に必要な食べ物を選んでいきましょう!