《季節の性質》
春・・・植物が発芽し成長し上に伸びる性質
夏・・・植物が生い茂り開花する広がる性質
晩夏・・生い茂った植物が落ち着いて安定下降する性質
秋・・・花が結実して固く集まり種が出来て実る集中の性質
冬・・・地面に落ちた種が土の中に流れる漂流の性質
《季節の食べ物》
春・・・冬に溜まった余分な物をデトックスする季節
少し身体を冷やす食べ物を多めにする
夏・・・夏の暑さに身体を適応させる季節
身体を冷やす食べ物を多めにする
晩夏・・中庸の季節
身体を中庸にする食べ物を多めにする
秋・・・冬の寒さに向けて身体を少しずつ引き締める季節
身体を少し温める食べ物を多めにする
冬・・・冬の寒さに身体を適応させる季節
身体を温める食べ物を多めにする
《晩夏の過ごし方》
晩夏が旬の食べ物、野菜では球形野菜(キャベツ、かぼちゃ、蕪、ラデッシュ等)を中心に、夏野菜も少し、球形野菜が多い時のバランスに冬の野菜等も少しいただきます。
春、秋の食べ物はその日の体調で食べたくなったら身体の様子をみながら少しいただきます。
お料理の時間、加熱時間は中庸にします。
夏は多少湿気があっても早く渇きますが、晩夏になったら夏以上に汗を拭いたりこまめに着替えるのが晩夏を元気に過ごすコツです。
《秋の過ごし方・気をつける事》
秋は空気が乾燥してきます。
呼吸器を傷めないように気をつけるのが秋を元気に過ごすコツです。
鼻、喉等の不調の場合早めにお手当てしましょう。
大腸にまで不調を持っていくと冬から春にも影響します。
東洋医学では肺と大腸は繋がっていると伝えられていますが、最近は西洋医学でも肺と大腸が繋がっていることを配慮するのは常識になっています。
このように、長年伝えられて来た東洋医学も少しずつ科学的にも認められています。
東洋医学の中でも中医学は五千年の歴史があります。
中医学では、上医、中医、下医と別れています。
食べ物で健康管理をする事が一番上とされています。
せっかく現代に生まれたのだから科学、西洋医学を大切にしながら、せっかく東洋に生まれたのだから、中医学の医食同源の考えを取り入れて元気に過ごしましょう。
《本当の元気とは❕❔》
元気と言うのは、、、
なんでも人より早く行動する、人を論破出来るパワー、活発過ぎるほど動き回れると言う物が元気ではありません。
自信がある、活発、睡眠時間少なくても平気、声が大きい、人を押す力がある、社会では強い等の特徴がありますが、行き過ぎても病気になります。
中医学では自然の性質から2つのタイプに分けて体質に合わせて食べ物を選びます。
どちらも行き過ぎると病気になり、どちらも行き過ぎるとガンになるそうです。
社会での富、名声、活躍よりも自然との調和が元気の秘訣です。
(本当に出来た人間で社会で活躍しながらも自然と調和している場合もありますが、そう言う人はどこか違います)
凡人の私達は、極端な状態よりは、穏やかなやや中庸が理想です。
中庸になってみて本当にやりたい事がみつかったら、今度は季節毎のお料理を生かしてなりたい自分になれます。
と言う内容の講話でした。
晩夏のお料理のお話を中心に、季節ごとのお料理と体の変化の関係を学びました。
一年を通して、季節に合ったお料理を食べて体調のバランスを取っていくことが大切です。
季節感のないお料理、自分の好みだけで選んだ食品では食生活が偏りがちになります。
どれかひとつの季節に合ったお料理だけを1年中食べ続けていると偏りが生まれて、身体のバランスも取れなくなってしまうことがわかりました。
季節毎のお料理は大切ですが、それぞれの季節にどんなお料理をどれだけ食べるとバランスが取りやすいのか、必要な量は人それぞれ違います。
バランスのよい食生活に気ををつけるためにも、自分のことを客観的に見られるよう心がける必要があると思いました。
ありがとうございました。
なおちゃん