マクロビテイストの自然食

ヘルシークッキング

パーソナル講話

体質改善が目的の方の講話でした。

《体質改善と陰陽理論》

体質改善の為に必要なのは自身の体質を客観的に知る事です。

それに便利なのが東洋思想の陰性陽性の概念です。

《陰性とは》

自然界の上に伸びる力、広がる力を陰性と言います。

春に発芽して、上に伸びる力、夏に草木が広がって生え茂る力が陰性です。

春夏の性質の食べ物をより多くいただく事で、身体が少し緩んでいる状態、少し冷えている状態になります。

身体が緩んでいる状態の体質を陰性体質と言います。

《陽性とは》

自然界の集まる力、下に向かう力を陽と言います。

秋に結実した種の固く実る力、根が下に伸びる力、冬に落ちた種が雨水等で土の中に流れる力が陽性です。

秋冬の性質の食べ物をより多くいただく事で、身体が少し引き締まっている状態、少し熱を貯めている状態になります。

身体が引き締まっている状態の体質を陽性体質と言います。


《中庸体質》

暑い季節と寒い季節の間に中庸の季節があります。

晩春は暖かい季節から暑い季節への変わり目です。

晩秋は涼しい季節から寒い季節への変わり目です。

晩春も晩秋も暖かいから暑い、涼しいから寒い等で、おだかやに少しずつ変化します。

晩夏は暑い夏から涼しい秋、そして寒い冬へと変化するため変化が大きく必要です。

晩冬も寒い冬から暖かい春、そして暑い夏へと変化するため変化が大きく必要です。

晩夏が旬の中庸の食べ物は身体を中庸にしてバランスをとりやすくします。


《なんでも食べ過ぎの両極端の体質》

好きな食べ物をいろいろ幅広く食べ続けて取り過ぎていると暑いのも寒いのも苦手になったり、心のバランスが取りにくくなったり、体調を崩したりします。

少しだけ陰性陽性の勉強をして、自己流でバランスを取っている場合も両極端になりご病気になる事があります。


《体質改善成功に気を良くしてやり過ぎた体質》

自分は陰性体質と言われたからと一生懸命陽性の食べ物を取り入れて、体調が良くなってからもまだまだ陽性の食べ物を多く食べ過ぎると行き過ぎた陽性体質になり、結果体調不良になります。

自分の体感を大切にすると、陰性体質の体質改善に成功して中庸になれば少しずつ陽性の食べ物が欲しく無くなって健康を維持出来る物のですが、人は頭でっかちになりやすいものです。

中庸のほどよい状態を超えて一旦陽性過多になると心も固くなりがちで変える事が出来なくなり、自分の身体の悲鳴が聞こえなくなる事があります。



《体質は日々変わる!?》

体質は日々変わります。

陰性陽性は長い短い、大きい小さい等と同様にその時の状態を示す言葉、概念です。

陽性過多で夏にもう少し陰性になった方が良い場合も冬にはちょうど良い事もあります。

逆に、陰性過多で冬にもう少し陽性になった方が良い場合も夏にはちょうど良い事もあります。

《例えば、、、》

ファッションに例えてみましょう。

ショートヘアの人が、もう少し髪を伸ばしてセミロングにした方が良くなると言われたとします。

その言葉だけを信じて何年間も伸ばし続ける人ほほとんど居ないと思います。

けれども、食に関してはもう少し長い時間加熱してくださいと言われたら、何年間も続けてしまう場合があります。

(a.mamaは冷え性を改善するならとか、今は冬なので長時間加熱にしてそれは春の初めまで、春には変えてくださいとか、出来るだけ誤解の無いようにお伝えしていますが、、、)

それは、もっと長い髪が似合うと言われたからと枝毛になっても、腰まで伸びて不自由でもその言葉だけを信じて髪を伸ばし続けているのと同じです。

何年かしたら年齢も変わるし、環境も変わるし、全体の服装も変わるし、ショートヘアが似合うようになる事もあります。

食べ物も年齢や季節、他のおかずとのバランスで変わるのはファッションと同じです。

もうひとつ例えてみましょう。

冬にファッション教室に行って、続けて通ってくださいねと言われたけれども続かなかったけど、その時、白が似合うと言われた。

白いマフラーが良いと誉められた。

夏にもそのマフラーをする人は居ないと思います。

けれども、冬に身体を温めるドリンクの梅醤番茶を冷え性改善に1日一杯飲むように指導されたと言うことで、教室に通わなくて自己流で夏に続けて飲む人はいるようです。

また、白が似合うね❗と言われたからとお葬式まで白い服装の人は居ないと思います。

食生活だと、あなたは冷え性だから身体を冷やす食べ物を控えてくださいと言われたからと言って、パーティー料理に全く箸を付けなかったと言う人はいるようです。

食生活も最低限のルールやマナーがあります。


《食生活に影響する様々な事》

食生活は季節でガラリと変わります。

真夏の暑い時は、身体の熱を取り、身体を冷やす食べ物が必要です。

真冬の寒い時は、身体を温める食べ物が必要です。

環境でも変わります。

真夏に外でスポーツや作業をする人とクーラーの良く効いた室内で過ごす人では、必要な食べ物が異なります。

クーラーの良く効いた室内では汗もかかないから塩分も、少なめ、身体を冷やす夏野菜や果物、スイーツも控えめになります。

真冬に外でスポーツや作業をする人と暖房の良く効いた室内で過ごす人では、必要な食べ物が異なります。

冬でも氷点下まで下がらない比較的温暖な地域と、うっかりすると寝室に氷が張っていたと言うような寒冷な地域では必要な食べ物が異なります。

寒い環境の、方が塩分が多い傾向があります。

煮物なども多くなります。

年齢でも違います。

成長期の子供と大人では必要な食べ物が異なります。

子供はあっさりした食べ物を好みます。

成長に必要な食べ物を自然に好みます。

男女でも違います。

女性の身体に良い食生活が男性にも良いとは限りません。

男性は女性より塩分や動物性食品が必要です。

女性は男性より酢の物やサラダなどが必要です。

大人の場合職業での違いも大きいです。

肉体労働と頭脳労働では必要な食べ物も全然違います。

肉体労働でも身体のどの部分をどのように動かす仕事かで、必要な食べ物が異なります。

頭脳労働でもひらめきが必要な職業と理論が必要な職業では必要な食べ物も全然違います。

一番影響するのは生まれ持った体質、遺伝子ですが、胎児の頃の母親の食生活も大きく影響しています。

秋に生まれた場合、受精してから春夏の食べ物が多く冬の食べ物の摂取が少ない場合があります。

春に生まれた場合、受精してから秋冬の食べ物が多く、夏の食べ物が少ない場合があります。