くじゃくの王さまin ネパール -17ページ目

くじゃくの王さまin ネパール

結婚生活7年目。だんなさんはネパール人。
ふたりの子どもたちと一緒に成長中。

5年前(もうすぐ6年前)、結婚した時に「姓/苗字」が変わりました。
ダンナはネパール人なのでもちろんネパール姓。
で、公式な書類もその姓で記載され、私は仕事をするときももちろんその姓を使っています。

今はパートでレジ(キャッシャー?)をしているのですが、
その名前に対するお客さんの反応が時々気になります。

特に年輩の方に多いのが、「〇〇ある?」と聞きにきて、私の名札(私が働いているお店ではどんな姓であれひらがな表記←でも私の苗字は確実に日本姓ではないのは一目瞭然)を見るなり怪訝な顔をする人。さらには「あんたに聞いてもわからんか・・・」と言って他の店員を探す人さえ・・・   失礼な!もし外国人であったとしても働いている以上研修も受けてる訳だし、店内はちゃんと案内できるでしょが!偏見だー!!ショック!

他にも、私の名札を見ながら、おつりがちゃんとあるか確認する人。
日本語が通じないと思うのか、急に口を閉ざし、ジェスチャーする人
今までニコやかだったのに名札を見るなり態度が180度変わる人。

始めは気のせいかなと思っていましたが、これだけ数が多く毎日だとまんざら気のせいでもないと思わざるを得ない。

さらには「その名前、ふざけてるのかと思った」とまで・・・
もちろんお客さんだから丁寧に「いえいえ、ほんとうの名前です」とお答えしました。

若い子なんかは聞いてみる勇気はないけど、何度も私の名札を「え?」って感じで見ていたり。時には笑いを一所懸命こらえていたり。


こんな小さなことぐらいスルーしたいと思えども、やっぱり気になる!!
だって、

失礼じゃない?!


自分が見たこともない苗字だからって、そんな過剰反応しなくてもいいんじゃない?日本人じゃないかも、って警戒しなくてもいいんじゃない?


きっとしている方はそんなに深く考えていないかもしれないし、差別をしているつもりもないのかもしれません。だけど、「違い(自分とは違う、見慣れない、といったこと)」に対して過剰反応したときのその相手の気持ちも少し考えてもみてください!と叫びたくなる時があります。


こどもたちは名前もネパールの名前です。
保育園のお友達はちゃんと覚えてくれて、すんなり受け入れて一緒に和気あいあい遊んでいます。
「違い」に対する先入観や偏見を小さいこどもたちは持っていないからだろうと思います。
これは私がオーストラリアで日本語教師をしていた時も感じたこと。
こどもたちは私を見るなり周りに集まってきて、「名前はなんていうの?」「これは日本語でなんていうの?」と好奇心満々の瞳をキラキラ輝かせていました。


いつからこの純粋な好奇心を忘れ、偏見に囚われるようになってしまうのか・・・???
なぞじゃ~~~!


これからもこのなぞを解明すべく、私の名札に過剰反応するお客さんたちを逆観察してみようと思います。
今日こそは写真をアップするぞ!とこれまで撮った写真のファイルと先ほどまで格闘してましたが、使えそうな写真がない・・・
ブロガー失格じゃ・・・しょぼん
しかも写真撮るの下手過ぎ・・・ガーン
さらにはサイズ大き過ぎ爆弾

というわけで、今日はまた写真なしで、しかも過去にあったことを書いてみます。



私がネパールにいた頃、旅行好きの友人Sちゃん(日本人)がはるばる遊びに来てくれたことがありました。せっかくだし、ポカラ(ダンナの実家はカトマンズで、ポカラまではバスで確か6,7時間)にも行ってみようということになり、義父の友人の別荘(!)の一室を借りれることにもなり、私・ダンナ・娘・Mちゃんで出かけました。

往復の道やポカラでの観光など、いろいろすったもんだありながら(←このことはまた追々書くかもです)、最後の夜を迎え、途中から仲間に加わってくれた義父の友人にお礼をすべくみんなで夕食を作り、和気あいあいの楽しい時が流れていました。

と、突然遠くの方から、

パーン、パーンクラッカーとクラッカーを鳴らしたような音が聞こえてきました。

すると、義父の友人の顔がいきなり真剣になり、

「みんな床に伏せて!!電気を消して!」

と・・・

外ではパーン、パーン、と遠くから、そしてそれに答えるように近くからパーン、パーンという音が続いていました。

何のことかさっぱり分かっていない私とSちゃんにダンナが

「マオイストだ」

と言い、私たちの頭をかかえるように建物の中心の方へ誘導してくれました。

この頃ネパールではまだ王制が敷かれており、反発したマオイストと呼ばれるグループがあちこちで暴動を起こしていました。(←政治のことはあまりよく分からないので、簡単な説明だけですいません)

マオイスト??

って、さっきのはもしや銃の音??叫び

電気を消され、驚き泣き出す娘。もちろん外で銃撃戦が繰り広げられているとは知る由もなし。

なんとか娘をあやして落ち着かせようとするものの、眠さも混じっていたらしくなかなか泣き止まない娘。
いつもならこんなとき立って抱っこして歌にあわせてゆすってあげたら眠ってくれるけど、立つこともできないし歌も歌えない・・・

もうこうなったら肝をすえるしかない。私は娘をぎゅっと抱き寄せ、離すまいと思いました。この瞬間から怖いという気持ちよりも「この子だけは絶対守る」という気持ちが強くなっていました。

外のパーン、パーンという音は20分余りも続きました。
音が止んで、安全になったことを知らせるように電気が付けられた時には娘は私の腕の中ですやすやと寝息をたてていました。


次の日のニュースで「マオイストの攻撃に警察が威嚇射撃、病院前で1人が死亡、負傷者も数人」と聞き、Sちゃんと身震いしました。帰りの車の中から壁にボコボコ穴が開いている建物を見て、現実なんだなあと改めて思いました。

ポカラは海外からのお客様にもおすすめの観光地だし、それまでこんなことはなく、かなり安全な地域だと聞いていました。義父の友人(=もちろんネパール人)でもあんなに慌ててしまうぐらい意外なことだったのです。

そんな意外なことに遭遇してしまった私たち一行・・・

娘はきっと何が起こったのか覚えていないと思います。
これからこどもたちが生きていく中で二度とこんなことがありませんように、と願うばかり。


Sちゃんには申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、「今までいろんなとこに行って、怖いこともあったけど、今回ほど命の危険を感じたことはなかったわ~。すごい体験させてもらったよー!」と明るく言ってくれ、ポジティブに受け取ることにしました。ありがとう、Sちゃん!