債権回収。取引先の資産の探し方 | 法律を科学する!理系弁護士三平聡史←みずほ中央法律事務所代表

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大学では資源工学科で熱力学などを学んでいました。
科学的分析で法律問題を解決!
多くのデータ(事情)収集→仮説定立(法的主張構成)→実証(立証)→定理化(判決)
※このブログはほぼ法的分析オウンリー。雑談はツイッタ(→方向)にて。

Q 取引先の預金を押さえたいけれど,どの金融機関に預金が残っているのか,まったく分かりません。
  どうしたら良いでしょうか。

企業法務に関するテーマです。
「取引」と一口に言っても,種類・規模は個々に違います。
取引先から担保を取っているような大規模なものは少ないです。
取引先の資産情報はほぼ皆無,ということが多いと思います。

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A ある程度「あてずっぽう」で差押をかけてみる,調査会社に依頼する,財産開示手続を申立てる,などの方法があります。
1 あてずっぽうで差押
例えば,債権額を3等分して,近所の3つの金融機関の支店の預金を対象とした差押を申し立ててみます。
その結果,残高があれば差押が成功ですし,口座がなければ空振りとなります。

2 調査会社に依頼
普通と言えば普通の方法です。
調査会社によっては,見つからない場合は費用不要(完全成功報酬)ということも可能です。
トライする価値はありましょう。

3 財産開示手続の利用
相手方に「財産を教えなさい」という手続きです。
ストレート過ぎて,相手方が応じない,とか,却って財産逃しに走られてしまう,ということもあります。
その意味で,万能の手続きではありません。

結局は,コストと回収の見込みのバランスを考えて決めるしかないです。
ただ,最初から「面倒そうだ,あきらめよう」というのは良くないです。
実際に,ダメ元でトライしたら全額回収した,というケースもよく経験します。

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