私、ただいま面接指導医師養成講習会なるものを受講しております。

 

2024年4月より開始された「医師の働き方改革」により、受講をすることになりました。

この「医師の働き方改革」ですが、ざっくり言うと、年1860時間以上の残業は控えましょうね!

月に100時間以上の残業をする場合は、面接指導医師が、残業する医師に対して面接をして指導してくださいね!

というものです。そしてその残業時間などは、各自でちゃんと記録しておいてね!と。

 

 

いやいやいや

 

ただでさえ忙しいのに、面接する医師は「面接のための講習」を何時間も受けさせられたり、一生懸命働きそれでも残業せざるを得ない現場の勤務医は、自分で残業時間を把握する手間が増える上に、面接で貴重な時間をさらに消費させられ、「睡眠が不足すると能率下がりますよ、病気になりやすいですよ」などとわかりきった指導を受けるという・・・・。

 

 

さらに医師の負担が増えているんですけど!!

 

 

結局、医師の過労死とかが社会問題になって、何か対策をしないとマズいから、厚生労働省としてとりあえず制度を作ってみました的なもののように感じて仕方がありません。さらに負担を増やすの辞めてもらえないでしょうか? 

結論としては「勤務医の皆さん、自助努力で解決してね!」って言っているようなものです。

 

 

医師の過労を防止するのであれば、例えば診療科による医師の偏在を解消する、病院で働く勤務医に手厚い支援をする、地域による医師の偏在を解消する、などなど他にやるべきことが山ほどあると思うんです。それは一向にやらない。「医師不足だから医学部の学生の定員を増やそう」と募集を増やしたところでこれらを解決しないと意味がないんです。医師不足なんて見かけ上の問題で、本質はこういった現状なんです。

 

 

そしてこの問題はずーっと昔からある問題です。いま始まったことではないです。

 

 

 

過労の問題は勤務医の問題です。コロナの時も実際に最前線で戦い、大変だったのは病院の勤務医です。実際にはコロナの患者を大して診療もせず(発熱患者はお断りとか平気で言ってた)、多額の補助金を受け取って、さらにワクチンばかり打って儲けていた開業医とは関係ないんです。開業医の利権団体ともいえる医師会の大騒ぎで、開業医はきっといい思いをしたのでしょう。もちろんすべての開業医がそうだとは言いません。でも一定数こういった開業医がいたことも事実だと思います。

 

 

もっと勤務医に目を向けてほしい。

 

 

私は、精神科が専門で、勤務医ですが比較的自分の時間を持てています。大学病院に勤務していた時は難しかったですが、市中の病院に移ってからは、こうやってってブログに日記を書くこともできます。家族と過ごす時間も持てています。

 

 

一方、大学病院や地方の中核病院に勤務している医師、救急科や産婦人科、脳外科など家にも帰れないような科で勤務をしている医師もたくさんいます。こういった人たちの生活を守るような施策を出してください。

 

厚生労働省と政治家にはもうちょっと真剣に向き合ってほしいです。

 

あなたたちはどこを向いているのですか?