本日は中古車の話です。大半の人は全く興味のない分野だと思われます。
先日、18万キロ走行したMINIと泣く泣くお別れしましたが、新しい相棒がやってきました。
同じBMW社の118iという小型の車です。F20 LCIというモデルです。
もちろん中古です。家からすぐのところにBMWディーラーの中古車屋さんがあり、そこに置いてあった車です。
ふらっと歩いて観に行って、その後、自分なりにいろいろ調べたうえで、安価で購入しました。
国産の軽自動車を中古で買うのと大して変わらない価格でした。
実はこのモデル、エンジンが3気筒のものが大半を占めるのですが、初期のほんの一時期だけ4気筒のエンジンを
搭載するモデルがありました。3気筒のモデル(B38B15A)に試乗したところ、3気筒エンジンの宿命なのですが、アイドリングの振動が大きく感じられました。そこで敢えて旧式の4気筒モデル(N13B16A)をチョイスしました。もう一つの理由としては、ECUチューニングをする際に、4気筒の方がポテンシャルが高く、効果を感じられると考えたからです。
私はドイツ車が好きなんです。トータルで見ると利便性など国産の方が優れているのかもしれませんが、実際の走行能力についてはまだドイツ車に分があると考えています。シンプルに「走る」ことに対する理念の違いなのでしょうか。造りが圧倒的にしっかりしていると考えます。VWやオペルのような高級路線でないドイツ車であってもそれは共通しています。
子供のころ、それこそ40年近く前、友人宅のメルセデス・ベンツ(W116 450SEL)に初めて乗せてもらったときの感動がいまだに残っています。当時、我が家はトヨタ車でしたが、車としての安心感の違いに圧倒されました。今思えば、ちょっとおかしな小学生でした。
さてさてお手頃価格、118iは果たしてどんなもんでしょうか?
このお店は、BMWディーラーで下取りした個体を、現車整備なしで販売し、特に保証などもありません。
だから価格が抑えられています。
実際に走り出してみたところ、いまのところ不具合はございません。
(良いところ)
・3気筒モデルに比べて、やはりエンジンの振動が抑えられている。(以前乗っていたBMW6気筒NAに比べるとやや粗いですが)
・1.6Lターボであり、昔のBMW6気筒NAモデルとはうってかわって燃費が良い。
・必要十分の馬力とトルク。
・16インチなので、タイヤ交換の費用が安く済みそう。
(悪いところ)
・オーディオの音質が悪すぎる。(これはBMWの常です)
・やや足が硬い。(M sportでもないのだから、もうちょっとショックを吸収してくれるとありがたい)
・昼間などスピードメータのバックライトがないため、暗くて見にくい。おまけにスピードメーターがデジタルではない。
・水温計がない。
・テレビモニターの縁に水泡のようなものがある。
・コンフォートアクセスでないため、鍵を開けるときにリモコンキーを毎回押さねばならない。
・ZF社製の8ATは良い出来だと思うが、願わくばMTモデルが日本にも輸入されてほしい。
上記のような内容を、一人でぶつぶつインプレッションしながらドライブしています。暗いヤツです。
中古車選びは、限りある予算の中で、譲れない部分は譲らず、妥協するところは妥協して、比較検討を繰り返し、イチかバチかで
勇気をもって購入する。当然ハズレの個体を引いてしまう場合もあり。そして発見した不具合や改善点を洗い出し、限りあるお金をかけてちびちび修正していく。そんな楽しみですね。
今回は「わかる人にはわかる」、「わからない人には、全く理解不能」といったお話でした。