「メンタル脳」

スウェーデンの精神科医であるアンデシュ・ハンセン氏の著書です。

「スマホ脳」という著作でも有名で、私も両作とも一読させていただきました。

 

今回の「メンタル脳」は、うつや不安で悩む、比較的若年の一般層に向けて書かれており、とても平易でわかりやすい文章でした。内容については、詳しくここでは触れませんが、読む価値はあると思います。薄い本で、ちょっと物足りなさもありますが、多くの人に手に取ってもらえるように敢えてそうしたのでしょう。

 

氏は、現代人の抱えるストレス、脳に生じている諸問題を、ホモサピエンスの進化の歴史から解説してくれています。

ホモサピエンスの生活様式が、この1万年あまりで急激に変化しており、それに脳は適応できていない述べています。

たしかに、狩猟採集時代から、定住社会となり、生活様式は一変しました。特に近代では、産業革命以降の変化はそれはそれは激烈なもので、その影響はホモサピエンスのみならず、地球全体に及ぶほどです。

 

いわば、地球全体に変化を及ぼすほどにホモサピエンスの脳が変化したのです。その結果、我々の生活環境も変化しました。

しかしながら「変化した脳自身が、ある部分ではその変化に追いつけない状況」に至っているのかもしれません。

 

ただし、現代が抱える諸問題について考えるとき、原因を探索することはもちろん必要ですが、それを確実に突き止めることは

不可能でしょう。

 

 

私はまずまず読書をする方ですが、読んだ直後は「ああ そうだよな」と理解した気になります。でも残念ながら片っ端から忘れてしまうのです。だから書いてあることを実践するなんてことは全くできていません。テレビなどで、学者や評論家がたくさんの本が並ぶ書棚の前でインタビューを受けたりコメントをしたりする場面がありますが、「この人たち、本当にこれ全部理解してるのか。とんでもない頭脳だな」と感嘆したり、我が身を振り返り情けなくなったりします。でもそれもすぐ忘れます。

 

 

脱線しました。

 

 

そんな私が日々実践していることは、結局のところ以下の通りです。

 

・適度に運動する(歩く)←花粉症のため最近サボっています。

・しっかり睡眠を確保する

・孤独な状況にならないようにする

・深く考えすぎない

・周りと比べ過ぎない

・幸せを求めすぎない

・忘れる(実践ではないか・・・)

 

おかげさまで、今日もなんとか生きています!