今朝は、日経新聞・土曜版から
「何でもランキング」。
今回のテーマは、世界の鶏料理
だという。
今の時期になぜ鶏料理なのか?
と一瞬疑問を抱いたが、
記事の説明では、
「今年の夏はコロナ禍で海外旅行には
行きづらいのでは。
世界の料理を自宅で作って海外気分を
味わえば、家族の会話も弾みそう。
多くの国で親しまれている鶏肉を使った料理を
専門家が選んだ。」のだそうだ。
牛肉や豚肉は、宗教によってはタブーなので、
避けたようだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
調査の方法は、次のとおり。
「世界の鶏料理を21種類ラインアップ。
「味」「手軽さ」「意外さ」「夏におすすめ」などの視点から、
料理に詳しい専門家11人におすすめを
1~10位まで選んでもらい、
編集部で集計したとのこと。
まず、ランキングの結果を掲げる。
(注① 数字は、獲得ポイント。
② レシピが付いているが、
字数の都合上省略する。)
★ 1位 よだれ鶏(中国) (630)
★ 2位 シュクメルリ(ジョージア) (450)
★ 3位 三杯鶏(台湾) (430)
★ 4位 タンドリーチキン(インド) (420)
★ 5位 参鶏湯(サムゲタン・韓国) (410)
★ 6位 海南鶏飯(ハイナンジーハン・
シンガポール) (400)
★ 7位 ガイヤーン(タイ) (380)
★ 8位 フライドチキン(米国) (330)
★ 8位 チーズタッカルビ(韓国) (330)
★ 10位 バターチキンカレー ( 300)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
以下、筆者の感想を二つ三つ述べる。
① 「よだれ鶏」
これが1位に上がっているのにびっくり。
「よだれ鶏」って、美味しいの?
実は、つい数日前のこと、
A社の「Co★k Do」シリーズの「よだれ鶏」
のソースを食べたばかり。
筆者が「作り方」を見ながらぱっぱとつくって、
ひと口味見。
<うへっ、こんな味なのか。こりゃあ駄目だ。
家族が文句を言うこと、確実。>
大概なものは食せる筆者にして、箸が進まない味。
案の定、家族は殆んど食べなかった。
口々に、「もう買わないで。」とのたまう。
困ったことに、もう1箱お買い上げ済み。
原材料名を見ると、順に、
醤油、食酢(米黒酢、醸造酢)、砂糖、老酒、
辣油、しょうがペースト、にんにくペースト、
発酵調味料、豆鼓、辣醤、香辛料調製品、
食塩/調味料(アミノ酸)、カラメル色素、
糊料(キサンタン)、酸味料、ベニバナ黄色素
とある。
犯人は「豆鼓」か、「香辛料調製品」のどちらか。
「豆鼓」そのものの味は不承知だが、
WIKIを見るにそんなに強烈な味ではなさそう。
となると、全くの推測だが、
「香辛料調製品」に五香粉が含まれていて、
八角(スターアニス)が悪さをしている
可能性が大きい。
(ちなみに、我が家には五香粉の小瓶があるが、
長いこと未使用お蔵入り状態。
家内から「八角が含まれているから使うな」と言われて、
同じく五香粉に含まれているクローブ、
小瓶を常備し、ときどき肉料理に使っているが、
特に文句を言われたことはない。)
なお、本記事が紹介するレシピでは、
鶏胸肉のほか、酢、ラー油、
料理酒、砂糖、長ネギ、すりおろしニンニク、
大葉のみ。(各分量省略。以下同じ。)
独特な香辛料を使っていないので、
誰の口にも合いそうだ。
② シュクメルリ
そのうち、作ってみよう。
この料理は、全くの初耳だが、
簡単にできそうだ。
材料は、鶏モモ肉のほか、白ワイン、生クリーム、
すりおろしニンニク、コンソメ顆粒、パプリカパウダー、
塩、有塩バター、飾りのパセリ。
思うに、クリームシチューのジョージア版か。
③ 三杯鶏
台湾に3度行ったことがあるが、
その際に食したかどうか記憶にない。
レシピを見ると、
手羽先、ごま油、長ネギの青い部分、ショウガ、
ニンニク、鷹の爪、しょうゆ、紹興酒等。
炒めたり煮詰めたりで揚げてはいないが、
名古屋の手羽先揚げと似たようなものか。
これも、期待できそう。
④ タンドリー・チキン
これはお馴染みの味。
あの味が、クミン、チリペッパー、
ヨーグルト、ケチャップ、カレー粉、
はちみつ、ショウガ、ニンニクで
再現できるのか。
フライパンで可能とのこと。
以上、簡単に記事紹介と感想を述べた。
この記事を取り上げた理由は、
勿論、「よだれ鶏」がきっかけ。
本場四川の「よだれ鶏」って、
本当に美味しいのか?
疑問は膨らむばかり。
この記事を書くに当たり、
クックパッドの同レシピをいくつか見てみたが、
豆板醤と甜麺醤を使うものがあったくらいで、
おかしな香辛料を使ったものは
見当たらなかった。
A社の商品は、本場に似せたのだろうか。
それとも、独自の味付けなのだろうか。
あの味が本場の味だったら、
このランキングで1位になる筈がないと
確信する。
<以上>
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泰平の眠りを覚ます五香粉(ウーシャンフェン)つるむらさきと双璧をなす
詠み人:樺風
(注:筆者は、つるむらさきを口にすると吐き気を催す。
口中に広がる味/臭いが、藁のたい肥の中などに生息し、
釣り餌に使うあのwormの臭いに酷似しているから。)