日経・土曜版「何でもランキング 世界の鶏料理 いいとこ取り」(07.11)を読んで | 松原湖高原☆風だより

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松原湖高原(八ヶ岳・東麓)からお送りする
四季折々の朝風



今朝は、日経新聞・土曜版から

「何でもランキング」。

今回のテーマは、世界の鶏料理

だという。

今の時期になぜ鶏料理なのか?

と一瞬疑問を抱いたが、

記事の説明では、

「今年の夏はコロナ禍で海外旅行には

行きづらいのでは。

世界の料理を自宅で作って海外気分を

味わえば、家族の会話も弾みそう。

多くの国で親しまれている鶏肉を使った料理を

専門家が選んだ。」のだそうだ。

牛肉や豚肉は、宗教によってはタブーなので、

避けたようだ。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


調査の方法は、次のとおり。


「世界の鶏料理を21種類ラインアップ。

「味」「手軽さ」「意外さ」「夏におすすめ」などの視点から、

料理に詳しい専門家11人におすすめを

1~10位まで選んでもらい、

編集部で集計したとのこと。


まず、ランキングの結果を掲げる。

  (注① 数字は、獲得ポイント。
      ② レシピが付いているが、
        字数の都合上省略する。)


★ 1位 よだれ鶏(中国)   (630)

★ 2位 シュクメルリ(ジョージア)   (450)

★ 3位 三杯鶏(台湾)    (430)

★ 4位 タンドリーチキン(インド)   (420)

★ 5位 参鶏湯(サムゲタン・韓国)   (410)

★ 6位 海南鶏飯(ハイナンジーハン・
              シンガポール)   (400)

★ 7位 ガイヤーン(タイ)   (380)

★ 8位 フライドチキン(米国)   (330)

★ 8位 チーズタッカルビ(韓国) (330)

★ 10位 バターチキンカレー    ( 300)



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



以下、筆者の感想を二つ三つ述べる。


① 「よだれ鶏」

 これが1位に上がっているのにびっくり。

 「よだれ鶏」って、美味しいの?


 実は、つい数日前のこと、

 A社の「Co★k Do」シリーズの「よだれ鶏」

 のソースを食べたばかり。



A社製「よだれ鶏」ソース




 筆者が「作り方」を見ながらぱっぱとつくって、

 ひと口味見。

 <うへっ、こんな味なのか。こりゃあ駄目だ。

 家族が文句を言うこと、確実。>

 大概なものは食せる筆者にして、箸が進まない味。

 案の定、家族は殆んど食べなかった。

 口々に、「もう買わないで。」とのたまう。

 困ったことに、もう1箱お買い上げ済み。


 原材料名を見ると、順に、

 醤油、食酢(米黒酢、醸造酢)、砂糖、老酒、

 辣油、しょうがペースト、にんにくペースト、

 発酵調味料、豆鼓、辣醤、香辛料調製品、

 食塩/調味料(アミノ酸)、カラメル色素、

 糊料(キサンタン)、酸味料、ベニバナ黄色素

 とある。

 
 犯人は「豆鼓」か、「香辛料調製品」のどちらか。

 「豆鼓」そのものの味は不承知だが、

 WIKIを見るにそんなに強烈な味ではなさそう。

 となると、全くの推測だが、

 「香辛料調製品」に五香粉が含まれていて、

 八角(スターアニス)が悪さをしている

 可能性が大きい。

 (ちなみに、我が家には五香粉の小瓶があるが、

 家内から「八角が含まれているから使うな」と言われて、

 長いこと未使用お蔵入り状態。

 同じく五香粉に含まれているクローブ、

 小瓶を常備し、ときどき肉料理に使っているが、

 特に文句を言われたことはない。)

 
 なお、本記事が紹介するレシピでは、

 鶏胸肉のほか、酢、ラー油、

 料理酒、砂糖、長ネギ、すりおろしニンニク、

 大葉のみ。(各分量省略。以下同じ。)

 独特な香辛料を使っていないので、

 誰の口にも合いそうだ。


② シュクメルリ

 この料理は、全くの初耳だが、

 簡単にできそうだ。

 材料は、鶏モモ肉のほか、白ワイン、生クリーム、

 すりおろしニンニク、コンソメ顆粒、パプリカパウダー、

 塩、有塩バター、飾りのパセリ。

 思うに、クリームシチューのジョージア版か。

 そのうち、作ってみよう。


③ 三杯鶏

 台湾に3度行ったことがあるが、

 その際に食したかどうか記憶にない。

 レシピを見ると、

 手羽先、ごま油、長ネギの青い部分、ショウガ、

 ニンニク、鷹の爪、しょうゆ、紹興酒等。

 炒めたり煮詰めたりで揚げてはいないが、

 名古屋の手羽先揚げと似たようなものか。

 これも、期待できそう。


④ タンドリー・チキン

 これはお馴染みの味。

 あの味が、クミン、チリペッパー、

 ヨーグルト、ケチャップ、カレー粉、

 はちみつ、ショウガ、ニンニクで

 再現できるのか。

 フライパンで可能とのこと。



以上、簡単に記事紹介と感想を述べた。

この記事を取り上げた理由は、

勿論、「よだれ鶏」がきっかけ。

本場四川の「よだれ鶏」って、

本当に美味しいのか?

疑問は膨らむばかり。


この記事を書くに当たり、

クックパッドの同レシピをいくつか見てみたが、

豆板醤と甜麺醤を使うものがあったくらいで、

おかしな香辛料を使ったものは

見当たらなかった。

A社の商品は、本場に似せたのだろうか。

それとも、独自の味付けなのだろうか。

あの味が本場の味だったら、

このランキングで1位になる筈がないと

確信する。




                    <以上>




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泰平の眠りを覚ます五香粉(ウーシャンフェン)つるむらさきと双璧をなす

                     詠み人:樺風


  (注:筆者は、つるむらさきを口にすると吐き気を催す。
     口中に広がる味/臭いが、藁のたい肥の中などに生息し、
     釣り餌に使うあのwormの臭いに酷似しているから。)