2018立秋の前後に詠める(俳句) | 松原湖高原☆風だより

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松原湖高原(八ヶ岳・東麓)からお送りする
四季折々の朝風


今朝は、恒例となった「立★前後に詠める(俳句)」

の立秋分を載せる。


7月中旬前後から、少しずつ詠み溜めてきたもの。

やはり義父の死去関連が多い。

お粗末。



なお、「短歌連作 義父を見送りて」の方は

鋭意作成中。

初回掲載は、1週間後くらいになりそうだ。





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(義父の葬儀とその後の雑事)


夏堂や読経は袖を濡らさざる

窓口混む嵐のまへにと思ひてか

本籍を辿れば旱(ひでり)の長岡へ

待つ人のをらぬ家裁や汗拭ふ

夜の秋義祖母(そぼ)の位牌を測りけり

秋立ちぬ義父(ちち)の航跡辿る間に

終戦日勝美の位牌の届きけり




(マリー・ローランサン美術館見学関連)


暑さいとどナビの案内(あない)の細き道

炎暑知るや追いかけつこの緋鯉かな

秋を待つ心に清(すが)しパステル画




(ビュッフェ・ランチ関連)


合ふのかなマンゴーアイスに餡を載せ(再掲)

隣席のナイフは暑き音を出し

炎天下息絶え絶えの家路かな(再掲)




(猛暑関連)


炎熱のかすめる目にもSUV(再掲)

過冷房コーヒー呷りてそそくさと

赤子哀れ炎暑の車中に神を見て




(銀座にてランチ)


エレベータ開(あ)きてたぢろぐ夏の午

梅酒旨し料理は六十点ばかり




(立秋)


夏惜しむ心は皆無夏の果つ(再掲)

秋めくを知りてかムスカリ葉を出づる

新涼やシャワー温度を少し上ぐ

長崎忌鳩の夫婦が巨き掌(て)に




(その他日常生活関連)


夕立や碁石(いし)打つ音に重なりて(再掲)

暁大雨残暑の余燼を押し流せ







          以上、二十四句   詠み人:樺風