最低賃金と人手不足 | 札幌FP・ふきこの『お金と暮らしの知恵袋』

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こんにちは。

札幌のFPふきこです。

 

「物価上昇は日々感じられるけど、お給料は変わらない」という発言が

よく聞かれます。

大手企業では賃上げなどの話題が出てても、

中小企業やパート・アルバイトにはあまり関係ない、という印象かもしれませんね。

 

しかし、

厚生労働省は25日、中央最低賃金審議会(厚労相の諮問機関)を開き、

2024年度の最低賃金引き上げ額の「目安」について協議を始めました。

物価高や人手不足が続いており、過去最大の43円増を実現した前年度を上回る引き上げを視野に、

労使らが調整し、

審議会は歴史的な大幅賃上げで決着した今春闘の流れも踏まえ、7月下旬にも議論をまとめる予定です。

 

 

 

現在の最低賃金は全国平均で時給1004円。

前年度の改定により、初めて平均で1000円の大台を超えました。

岸田政権は30年代半ばまでに1500円へ引き上げる目標を新たに掲げ、

早期の達成を目指しているそうなんですが、

10年後には物価はさらに上がっていそうな気も💦

 

中央審議会の冒頭、武見敬三厚労相は

「賃上げの流れを非正規雇用労働者や、労働者の7割が働く中小企業にも波及させていくには、

最低賃金による底上げが必要だ」

「物価を上回る賃金の上昇を実現していかなければいけない」と発言したそうですが、

賃金が上がって消費が活発になって企業の売り上げや利益がアップ

→賃金が上がる、という好サイクルの中で物価が上昇していくのが理想なのです。

物価上昇やがあってから、賃金アップの逆パターンはツラいです。

人件費や経費が払えずに倒産してしまう企業もあるかもしれませんから。

 

人手不足も日々暮らしていると随所に感じられます。

 

日中ずっと営業していたチェーン店のレストランも

ランチタイムが終わると一時閉店していたり、夜の閉店時間も早くなったり。

ファミレスはタッチパネルで注文するとロボットが料理を運んでくる。

セルフレジも随分と増えました。

 

かなり高齢になっている私の両親には、

注文も支払いもちょっと難しいのでは・・・(-_-;)

と感じます。

母はいつも行くスーパーのセルフレジにはさすがに慣れてきたようですが、

行き慣れないお店では戸惑うことも多いようです。

 

『最低賃金を全国一律にしたらどうか』という意見もあるようです。

 

北海道でも、

ニセコは冬は外国人観光客が殺到し、

キッチンカーのラーメンやカレーが3000円なんてTVのニュースで流れていました。

アルバイトの時給は平均でも1300円弱。

北海道の最低賃金960円に比べると約300円高くなっています。

 

札幌で飲食店を経営している外国人の友達に

「ニセコにお店を出さないの?」と冗談交じりで聞いたら、

「スタッフを住まわせるアパートの家賃が高過ぎて無理!!」と

即答していました。

経営者側の視点だとそれもそうですよね滝汗

 

千歳市にも半導体メーカーが出来、

同じように高時給の仕事があれば、

そちらに人材が集まり、

他の地域は人手不足が加速することも懸念されています。

 

行ってみたい国ランキング1位に日本が選ばれたり、

高齢化がますます加速することだったり、

円安が進んでいたり・・・

私たちを取り巻く環境は変化が激しく、

インターネットやSNSを通してそのスピードもどんどん速くなっています。

 

これからも世の中は目まぐるしく変わります。

そんな中でも、我が家のライフプラン、収支の管理、資産の確認、

しっかりと取り組んで世の中の流れに飲み込まれないようにしたい。

我が家はその流れに乗るべきか、

今は我が道を行くべきか、

自分の立ち位置を知っていないと進むべき道が判断出来ませんから。