1950年に 登場した
ニコンS型用の 標準レンズ
ニッコール S・C 5cm f1.4
イチヨンは 左の フード付きです
このフードは 純正で
2分割できて 間に フィルターが入る
イチヨン用の 初期型
左側のは
戦前から 世界最高性能を 誇った
ドイツ ツァイスの ゾナー 5cm
明るさ f1.5
それを 越えるため
日本光学の 技術陣が
鋭意設計し
当時 世界最高の 明るさ
f1.4を 成し遂げ
麒麟児と 呼ばれた レンズ
f1.4 開放
同じく 開放
このレンズ
開放では
国産光学ガラスの 性能と
収差補正に 無理があり
ハロ と フレアーが出て
滲みまくりますな
ドイツ ゾナーと 同じ
ゾナータイプの レンズ構成で
3群7枚玉
1964年の S3型用に
再生産された 通称 オリンピック ニッコール50mm f1.4は
設計が変わり ガウス型になります
また ニッコール H・C 5cm f2については
その性能の良さに
ゾナーレンズが そのまま入っていると
噂されたそうでして
開放では f2レンズの方が
収差が 少ないと思います
f2.8に 絞ると
収差が 少し減ります
桜の花びらが
ボーっとして
開放での
滲みが 良く分かります
昭和の オールドレンズです
カラーで見ると
こんな感じ
オールドレンズマニアには
この滲み感が
好きと 言う方も 多いですね
これも 開放
ソフトです
5.6に 絞ると
性格が 豹変して
先鋭度が 増して
カリカリの ニッコールになりますが
ブログに アップすると
分かり難いですかね?
絞り f8
絞り f2
光の 玉が出来る
不思議なレンズです
尚 開放 F値 1.4に ついては
1.4は 出ていないと
当時 ツァイスから
クレームが出ましたが
四捨五入すれば 1.4だったそうです
まあ なにわともあれ
当時の メイド イン ジャパンを
代表する 銘レンズだと思います
今 撮っても
個性のある オールドレンズですな