ひっさしぶりに吹奏楽を聴いてきましたー♪
2021年3月6日(土)18:00開演(17:00開場)
ザ・シンフォニーホール
大阪音楽大学 第52回 吹奏楽演奏会
指揮:高 昌帥
吹奏楽:大阪音楽大学吹奏楽団
ソリスト:新堂 帆士斗(パーカッション)
~プログラム~
♪吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」
Ⅰ.「衝動」
Ⅱ.「情緒」
Ⅲ.「祈り」
Ⅳ.「陽光」
♪ウインドオーケストラのための「マインドスケープ」
--休憩--
♪雷神~ソロパーカッションとウインドオーケストラのための協奏曲
♪まじなひ~その参
♪吹奏楽のための協奏曲
Ⅰ.第1楽章「Maestoso」
Ⅱ.第2楽章「Pregando」
Ⅲ.第3楽章「Scherzoso」
Ⅳ.第4楽章「Affettuoso」
Ⅴ.第5楽章「Festivo」
前半プログラムの「陽が昇るとき」と「マインドスケープ」は、吹奏楽コンクールでもお馴染みの楽曲。
なので、わたしもタイトルは知っているものの、、、。
コンクールでは時間制限があるため、どうしても“カットバージョン”にならざるを得ず、きちんと通して聴いたことがあまりなくて。
この2曲をノーカット、フルバージョン、それも作曲者ご本人の指揮で聴けて、とっても幸せ!
「めっちゃカッコいいやん!!!」
と、あらためて思いました
やっぱり楽曲は、はしょったりせずノーカットで聴いてこそ、全体像が浮かび上がり、その良さが伝わってくるものですね。
休憩を挟んで、後半プログラム。
今回の聴きどころのひとつである「雷神」!
これは、打楽器奏者の寺山朋子さんからの委嘱作品で、
「とにかく打って打って打ちまくりたい」
との要望があり、作曲しているうちに、舞台で暴れまくるソリストの姿が浮かび上がってきて、タイトルを「雷神」に決定したとのこと。
その雷神役を射止めたのは、4回生の新堂帆士斗さん。
昨年末に開催された“打オケ”でもコンマスを務めておられた、期待の注目株!
いやあ、圧巻!!!
息をするのも忘れるほど、瞬きするのがもったいないほど、ぐいぐい惹き込まれました!
作曲者自らの指揮のもと、仲間たちの音を背中に、ソリストとして演奏するのは、いろんな意味で大変だったろうと思います。
名誉なこと。でもそのぶん責任重大。プレッシャーも半端ない。
でも彼は、自分の世界観をしっかりと持ち、やり遂げられました!
この経験を生かして、また一段と成長されることでしょう。
そして、次に演奏されたのは「まじなひ~その参」。
クロマティックゴングとシェルツリーを使用し、浮遊感漂うなんとも不可思議な楽曲。
もともとは、クロマティックゴングのためのソロ曲として「まじなひ」を発表し、その曲をもとに金管楽器と打楽器の8重奏曲として編曲したのが「まじなひ~その弐」、これをさらに吹奏楽に再構築したものが、今回演奏された「まじなひ~その参」とのこと。
とても興味深い曲なので、「まじなひ」「まじなひ~その弐」「まじなひ~その参」を聴き比べできたら面白いだろうな。
そして、メインは「吹奏楽のための協奏曲」!
この曲は、大阪音楽大学創立100周年記念委嘱作品とのこと。
ん?100周年記念といえば、わたし、創立100周年記念 吹奏楽特別演奏会を聴きに行ったんですよねー♪
このブログを始める前だったので、当時の感想などは残っていませんが、探したら、チラシとプログラムが出てきました!
でね、びっくりしたのですが、、、。
奇しくも日付が、今回の演奏会と同じ3月6日なんですよ!!!
こういう偶然って、なんか嬉しい
高 昌帥先生にとって母校である大阪音楽大学の創立100周年記念の委嘱作品ということもあり、この「吹奏楽のための協奏曲」は、想いの込められたすっごく濃い楽曲だと感じました。
吹奏楽で使われるほぼ最大級の編成を用い、全5楽章からなる、約25分を要する大作です。
これを今回は、とても鮮やかに演奏してくださいました。
大きくて難解な曲は迫力任せにしてしまうと、ごちゃごちゃして訳が分からなくなりがちですが、今回の演奏は全曲通して、とてもスッキリしていて、聴いていて疲れませんでした。
本番に至るまでの下拵えが、丁寧にされていたからかも。
と、推測してみたり。
トランペットの1stは2本にされていましたが、それ以外のパートは重ねることなく、ひとパートにつき1本、という編成も、サウンドを引き締め、まとめるのに効果的でしたねー。
そのぶん、奏者ひとりひとり、責任重大ですが、、、みなさん、すっごくいい音でしたー
アンコールでは、みなさん楽しそうに演奏されていて、こちらもニコニコ笑顔になりました♪
つらつら書いているうちに、思いがけなく長くなりました。
「あー、吹奏楽っていいなあ♪」
そう心から思いました。
いい演奏会でした。
吹奏楽の醍醐味を味わえた!っていう感じです。
音楽を通じて、お久しぶりに会うかたや、新しい出会いもあり、日々楽しませていただいております。
いつもありがとうございます