今日の講座では、生徒Aさんからご両親のお話が出ました。
Aさん:うちの両親はもう80歳近い高齢で、今はそれぞれ別々の施設に入っています。
私たちが子供のころから、ずっと仲が悪くて家庭内別居のような状態が何十年も続いていました。
Aさん:特に母は父のことを嫌っていて、「同じ施設に入るのも嫌。同じお墓に入るのも嫌」って。二人の間に何か過去世でもあるのでしょうか?
リーディングをしてみます。
いくつもの過去世が浮かび上がってきますが、「解放すべきもの」や「不仲の原因となった過去世」は出てきません。
それどころか、お二人は何度も夫婦として人生を共にしていますが、どの人生も仲睦まじく、穏やかで幸せな家庭を築いていました。
だからこそ、お二人にとって「不仲な夫婦」というのは未知の世界でした。
いがみ合う夫婦を見ては、
「なぜあんなに喧嘩をするのかしら?」
「どうしてあそこまで衝突するのかしら?」
と、不思議に思っていたのです。
そこで今回は、自分たちも「不仲な夫婦」を経験してみることにしたのです。
そのための条件として、
母親は専業主婦で子どもが3人いることにする。
そうすれば、もし価値観が合わなくても、子どもを育てる経済力がなく、不安なので、結果として我慢するしかない。
つまり「最後まで不仲な夫婦として過ごす」というシナリオを作ってきたのです。
Aさんは:母は離婚したかったけど、私たち子供のために思いとどまったのかなと思うと、ちょっと辛くて…
3次元の視点で見ると、そう思うかもしれませんが、魂の視点からすれば、これは最初から用意したシナリオです。
Aさんのご両親の場合、ある意味、完璧にやり遂げているとも言えるのです。
そう、大成功なのです。
魂は様々な体験をするために人間界に降りてきます。
いじめをする経験がなければ、いじめる側の心理は理解できません。
逆に、いじめられる経験がなければ、被害に遭う人の気持ちを深く理解することもできません。
それと同じで、仲の悪い夫婦を経験してみることによって、ようやく「その世界」を理解できる。お二人は今回はその体験を選んでいるにすぎないのです。
ガイドは、
「不仲に見える両親の姿を心配する必要はありません。すべては二人が望んだ経験なのだから。Aさんは、そういうシナリオなんだと受け止めてあげればいいですよ」と。
ちなみに、ご両親は次の人生で再び「仲の良い夫婦」に戻るシナリオを設定しているようです。