(つづき)
私:重傷な兵士とか来るじゃないですか。たとえば爆弾で片足吹き飛ばされた人が、「殺してくれ。殺してくれ」って叫んでるとする。
私:Cさんは、この人を一生懸命看病して助けたところで、今後生きていくのが大変だろうと思う。
私:兵士の中には、怪我が治っても再び戦地へ行って人を殺さなきゃいけない、またあんな思いをするぐらいなら死んだ方がいいと言う人もいる。
私:怪我が治っても、また苦しみが待っているんだとしたら…。
私:それで、点滴にちょっと薬を混ぜて、自然死に見せかけて。
そうやって人生を終わらせてあげることが「この人の正義」なんですよ。
私:そのことを絶対誰にも言わなかったし、誰にも気づかれなかった。
今みたいに防犯カメラがあるわけでもないし。
私:だけど、自分の人生が終わって中間世へ行った時に、本当にそれでよかったんだろうかって考えたんですよね。
私:やっぱり自分のやったことには罪悪感があって。その心の闇が目の奥から出てるのかなっていう気がします。
Gさん:もう一人いいですか? 話しを聞いてる間になんか手が痛くて、ああ、この人もかな?って思う人(Dさん)がいます。たぶん私と同い年ぐらいだと思うんですけど、いつも「ちゃんと仕事してるのかな? 」って見られてるような気がするんです。
Gさん:とても優しいし、仕事もできて。忙しそうな人がいると、スッスッって自然に手助けしてくれるすごい良い人なんですよね。
Gさん:でも、なんだか「見られてる感じ」がして、落ち着かないんです。気軽に話しかけられないみたいな…。
私:(リーディングする)この人も当時の看護師のひとりですけど、何も(降って)来ないですね。さっきの三人のように罪悪感があるって感じではない。
私:当時も同じように優しくて、気配りしながらみんなをフォローしながら動いてたんじゃないかな。
私:もしかすると、観察力があるのかな?
たとえば、看護師さんの中には、若くてかわいいからって、看護している兵士からこっそりチョコをもらったり、心付けを受け取ったりしている子もいて。
私:そういうのを目ざとく見てる。でも、決して咎めないし、見て見ぬふりなんですけど、いろんなことを見てるかも。
Cさんのやっていたことには、たぶん気づいてない。怪しんではいたかもしれないけど。
私:不思議ですね。当時の同僚たちが、今Gさんの働いているクリニックに集結しているんですね。今世でも同じ医療の道に進んでいるけど、今度は「新しい命が生まれる場所」を選んでいて。
でも、なぜGさんが「解放」するんだろう?
……ああ、もしかしたらこれ、「日本」なのかな?
私:今、7月じゃないですか?
8月15日の終戦 記念日前になると、戦争に関わる過去世を持ってる人たちがよく来るんですよね。
ちょっと書き換えてみます。
(つづく)