エッグチェアにすっぽり包み込まれながら話していたとき、ミクさんが、「この間、数年ぶりに会った友人がいるんですけど、その人、いろいろ大変なことがあって。いつも頑張ってるんですけど、なんか報われないっていうか…」と気にしている様子。
こんなとき、いつも私は、「それを気にしているのは、誰? ミクさんですよね? じゃあ、『その友人のことを気にしている』という感情を解放しましょう」と言います。
人のシナリオ(人生の流れ)を、私たちが変えることはできません。
どんなに心配しても、助けてあげたいと願っても、その人は自分で決めてきたシナリオの主人公を演じていくだけです。
でも、「気にしている感情」を手放すと、その友人の存在する別の世界を感じられるようになります。
それに「心配」は負のエネルギーを相手に送ることになりますが、「大丈夫、大丈夫」と思ってあげることでプラスのエネルギーを送ることができます。
私:それとは別の論点なんですが…
「どんなことがあっても、私は頑張って乗り越えてみせる!」
「どんな逆境が来ても、負けずに立ち向かう!」
そんなふうに思っていると、「修行」を引き寄せてしまうことがあります。
困難に直面したときに「自分は乗り越えるんだ」と頑張る(=意図する)。
その瞬間、「逆境」「困難に立ち向かう」という周波数を発振する。
テレビのリモコンでいうなら、「逆境が来たって大丈夫!」「私は乗り越える!」という意気込みが、リモコンの「修行ボタン」を連打しているようなもの。
すると、宇宙は「はいはい、じゃあ次の“乗り越えるイベント”をどうぞ」とばかりに、また新しい試練や課題を用意してくれるわけです。
その結果、次から次へと「乗り越えなければならない出来事」がやってくる…
これが「人生を修行にしてしまう」カラクリです。
もし「楽しく生きたい」と願うのなら、「自分には困難を乗り越える体験は必要ない」と、はっきりと意図しておくことが大切です。