さて、先日のリコさんの講座で面白いことがありました。
講座中、リコさんが何気なく、「娘はお迎えに来られるのが嫌なんです」と言ったのです。
今は成人して独り暮らしをしている娘さん。
ときどき実家に帰ってくるそうですが、いつも終電間際の遅い時間なのだそう。
それで、父親が心配だからと駅まで車で迎えに行くと、嫌な顔をするのだとか。
聞けば、小学生のときから、たとえば雨だからと傘を持ってお迎えに行ったりするのも嫌がって「お迎えに来ないで!」って。
なんだか「過去世」の匂いがプンプンする!!
リコさんはリーディングが上手なので、「エンプティー・チェア」をやってみます。
椅子を2つ並べ、手前にリコさん、向かいの椅子には娘さんをイメージしてもらい、対話をします。
リコ:なんでお迎えに来られると嫌なの?
娘さん:決めてきたから。
リコ:それはいつ決めたの?
娘さん:生まれたとき。
「自分で決めてきたことがたくさんある」と言います。
「お迎えに来てもらうのはダメと決めたサブパーソナリティ」を呼び出してみると、ネズミが出てきました。
私:いつから娘さんの中にいるの?
ネズミ:過去世から。
リコさんを誘導して、その過去世をリーディングしてもらいます。
リコ:川が見えます。女の子がいる。川のそばにおうちがあって、そこに住んでいる。
家はお蕎麦屋さん。女の子は、母親からお店を手伝うよう言われている。
子供なので遊びたい盛りなのですが、「店を手伝うと決めたこと」を守らないと、母親から怒られるといいます。
私:お母さんはなぜ怒るの?
リコ:ひとりでは手が回らないから。
私:怒られることをどう思っている?
リコ:仕方がない。
もしかすると……
遊びに夢中になって時間を忘れると、母親に呼ばれ(=迎えに来られ)、「決めたことはちゃんと守りなさい」と叱られる…。
そんな経験が、「お迎え=イヤなこと」に繋がっていたのかもしれません。
この書き換えのストーリーを見に行きます。
娘さんひとりにお手伝いさせるのではなく、同級生や近所の子どもたちもローテーションで手伝ってくれて、代わりにお小遣いをもらったり、お蕎麦を食べてもらったり、お土産を持たせたりと、地域ぐるみでお店を支えています。
だから女の子にもちゃんと遊ぶ時間があります。
私:ネズミさん、この書き換えはどうですか?
ネズミ:う~ん……。そんなにすぐには変えられない。
私:どうして?
ネズミ:やっぱり決めてきたことだから。
ならばと、また別の書き換えを視てみます。
娘さんは、生まれてすぐにたくさんの決めごとをしています。
「あれもダメ」「これもダメ」と、一つひとつお札に書き記しているのです。
そこへ白いひげのおじいさん(=たぶん神様)が現れて、「どれどれ…」とお札をのぞきこみます。
「お迎えに来てもらうのはダメ」と書かれたお札を見ると、「貸しなさい」と言って、さっと手に取ります。
「親はね、娘が夜道を一人で歩くのは危ないと心配してるんだよ。その愛情に答えてあげるのも愛なんだよ」
おじいさんはそう言ってにっこり笑いました。
すると、娘さんが少し考えて「わかりました」と。
ちょっと面白い書き換えでした。
今度からお迎えに行ったら「ありがとう」って喜んでもらえるといいですね~。
ちなみにこの日、リコさんがいつも娘さんのことを心配しているので、それをリーディングしてもらったら……
小さな男の子(=今世の娘さん))を置いて家を出ていく母親(=リコさん)の過去世が出てきました。
このときの自責の念が今も残っていて、「今世ではちゃんと育て上げたい」という思いにつながっていたようです。
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