(つづき)
リカちゃんが過去世を書き換えると、どんな悪事を働いた人も、「話せばわかってくれた」「すぐに改心してくれた」という都合のよいストーリーになってしまうのです。
自分の頭で考えて作っているのではなく、潜在意識からそういうストーリーで降りてくるのです。
しかし、ここに問題があって…
たとえば「子供のころに母親を病気で亡くし、立ち直れず孤独な人生を送った」に対し、「良い薬が手に入って病気が治った」「そもそも病気にならなかった」というように、3次元の概念で「良かれ」という方向に書き換えてしまうと、琴線に触れるポイントがないので、人の心は動きません。
「子供のころに母親を病気で亡くした」ことをなかったことにするのではなく、「立ち直れず孤独な人生を送った」ことにこそ重要なテーマが含まれているのですから、そこに焦点を当てる必要があります。
そのテーマを尊重しつつ、「感情」が動くように「解放」するには、人生や宇宙のしくみ、真理についての知識が必要不可欠です。
潜在意識(=宇宙)にはすべての答え・情報がありますが、自分の知識や概念の範囲内でしか降りてこないからです。
リカちゃんもそこは十分わかっているのに、なぜか「平和」なストーリーしか降りてこないので気にしていました。
前日、アユさんたちと飲んでいたときにも「どうしたらいいのかな?」って。
ただ、解決策が何もないわけではありません。
リカ:過去世を解放するときは、カオさんとペアでやってるんです。私は過去世のリーディングはできるけど、書き換えは苦手。カオさんは逆にリーディングは苦手だけど、書き換えはうまくできるんです。
アユさんも私も、できないことに焦点を当てるよりも、できるところを楽しんで伸ばせばいいんじゃない?という考えなので、「うんうん、それでいいんじゃない?」と。
ふたりはとても仲良しですし。
前日のその話を思い出し、
私:リカちゃん、頭に手を当てて、過去世リーディングはできるのに、書き換えがうまくできないのは、なぜ?って聞いてみたら?
リカ:はい(頭に手を当てる)
しばらくすると、不思議そうな顔で、
リカ:「過去世リーディング」と「書き換え」の間にクリップがあって先に進めないみたいです。
クリップ……?
クリップってなんだろう?
そう思った、そのとき。
5次元マサコがこう言ったのです。
「そのクリップを置いたのは、誰?」
3次元マサコはびっくり……
「クリップって、何?」ではなく、「置いたのは誰?」って!
そして、背筋が凍り付くような答えが降りてきました。
(つづく)
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