6月ぐらいから何人もの生徒さんに「風の谷のナウシカ」の原作(漫画)を読んでみて下さいくださいと勧められていました。
同じ期間に何人もの人から同じことを言われるのは、「メッセージ」だと知っています。
そんな矢先、講座に来たハナさんが、
「読んだことありますよ、小学生のときですけど」とその内容を詳細に語ってくれました。
40代のハナさんが小学生のときに読んだ本の内容をこんなに覚えているのも驚きでしたが、映画を観ただけでは知りえなかった深い内容にびっくりしました。
え~?
そういう話だったの?って。
で、早速、図書館で借りてみました。
話の舞台は、高度産業文明を崩壊させた「火の7日間」と呼ばれる最終戦争から千年後の地球です。
汚染された大地には「腐海」と呼ばれる猛毒の瘴気(しょうき)を放つ菌類の森が拡がっていて、その瘴気を多量に吸い込むと死に至ります。
さらに腐海には昆虫に似た巨大な蟲(むし)も生息しています。
「腐海」は拡大を続け、人類の生活圏がどんどん狭まる中、生き残った人類達は瘴気と蟲に怯えながら暮らしていました。
本題はここから。
これは、「火の7日間」の戦争後、汚染された世界で必死に生きる人々……の物語ではないのです。
ざっくり言うと。
その昔、人類は高度な文明を持っていましたが、戦争を繰り返し、環境を破壊し尽くしてしまいました。
(核戦争により世界が汚染され、とてもじゃないけど、生物が生きられるような環境ではなくなったというような感じでしょうか)
そこで、人類(=旧人類)たちは、ある計画を立てるのです。
長い年月をかけて世界を浄化し、再び自分たちが生存できるようにしようと。
計画は、こうです。
まず、いったん世界をすべて破壊する。
強大な破壊力を持つ巨神兵を創造し、7日間で世界を焼き尽くさせる。
次に「腐海」を作る。
(「腐海」の役目は微生物を使った浄化システム)
「腐海」の森には巨大化した菌類を多く生息させ、汚染された大地を浄化させ続ける。
そのしくみは、
植物が汚染物質を吸い込む。
ろ過する際に副産物として瘴気を吐き出す。
(ちなみに通常、植物が二酸化炭素を吸って酸素を吐き出すのと同様に、汚染物質を吸って酸素を吐き出すと思われる)
浄化システムの番人として、巨大な蟲(むし)を造る。
蟲は腐海を守り、死後はその死体に菌糸を宿すための苗床となる。そうやって腐海を拡大させていく。
最終的には、腐海は大地の毒素を取り込んで、きれいな結晶にしたら死んで砂になっていく。(姿を消す)
ナウシカや「腐海」以外に生息する動植物たちは、浄化システム(腐海)の監視をさせるため、汚染された環境に適応できるように改造しておく。
「汚染された環境で」は生きられるが、浄化された環境では生きられないので、腐海が浄化を終えると、共に死ぬ運命にある。
世界が浄化された後は、「墓所」と呼ばれる場所に卵で保管されていた旧人類が目覚め、復活する。
しかし、以前の旧人類のままで復活してしまうと、また戦争を起こして世界を破壊しかねない。
それを回避するため、詩と音楽を愛する平和主義の新人類になるよう、遺伝子に改良を加えておく。
旧人類が考えたこの計画を実行したのは、「墓所」の主(データベースを管理するAI的な存在)。
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驚きです。
そんな内容だったんですね。
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