レイキを受けようと思った理由や、今現在何か気になることがありますか? などを聞いたあと、伝授を始めます。
まずはY子さんの背後に立ち、「これから伝授を始めます」とご挨拶をすると、あらら・・・? 大狐が現われました。
過去世の人物やハイヤーセルフ的な存在が現われることが多い中、
大狐というのはかなり珍しい。笑
月の輪熊のように大きくて、稲荷神社の眷属のような雰囲気があります。
事前にレイキ伝授の動機を聞いたときに、漠然とだけどアニマルコミュニケーションみたいなことができたらいいな、飼い猫も2匹いるので、猫の保護活動にも興味があるし、とおっしゃっていました。
その話を聞いているときに、森の中にいる女の子の過去世が視えました。この白狐と何か関係があるのでしょうか・・・。
経験上、こういうときは「解放すべき過去世」に阻まれていることを知っています。
初めてそういうことが起きたのは7年前です。
レイキ伝授をしたときのこと。
他所でファースト、セカンドを伝授済なので、サードのみのご依頼でした。
いつものように、頭頂部に手を置くところからスタートします。
あれ? レイキのエネルギーを感じません。
伝授を受けていても、ふだん全く使っていないため、(レイキを流す)パイプが細い人もいます。
それで、「レイキ、使ってますか?」と聞いてみると、「いいえ」との返事。
以前、ご家族が体調不良のときにレイキヒーリングをやってあげたところ、ご本人はとても元気になったのだけれど、逆にAさんが体調を崩してしまったことがあり、以後は使わないようにしているそうです。
レイキは自分の体をパイプにして宇宙エネルギーを流しているだけなので、自身が疲れるとか、具合が悪くなるということはあまりないはずなのですが・・・・。
Aさんいわく、
「あるとき、今度は自分がすごく体調を崩したことがあって、そのときに、レイキマスターの人にヒーリングをしてもらったところ、やっぱり、その人が具合が悪くなったんです」と。
ふうん? それは不思議・・・・・
そう思いながら、手を肩に移動させた、そのとき!
手に異変を感じました!
痛っ!
いたた・・・、痛い、痛い!
肩に触れている手が、痛みを伴いながら締め付けられてくる感じです。
とにかく、痛い!
しかも、その痛みが手からひじの方へと徐々に上がってくるのです。
こ、これはやばいかも!
思わず、肩から手を放しました。
伝授でそんなことが起きるのは、初めて・・・。
一体、何が起きているのだろう? と思ったそのとき、「契約」という言葉が降ってきました。
もしかして・・・・。
レイキ伝授を始める前のご挨拶のとき、チベットあたりで修行をしていた男性が現れました。おそらくAさんの過去世だと思います。
その彼と、この痛みが関係あるのかも・・・。
伝授を中断して、過去世リーディングに切り替えてみました。
その男性は険しい山の上で修行をしています。
もう何十年も修行を続けていますが、なかなか悟りの境地に辿り着きません。
何とか悟りを開きたい・・・・
少しでも早く・・・
それで、とうとう、こんなことを口にしました。
空を見上げ、
「もし私に望み通りの力を授けて下さるのなら、代わりに自分の体を切り刻むことになってもかまいません」と。
そう、「契約」を交わしたのです。
この契約は転生したAさんにも生きているのです。
それゆえ、人にレイキヒーリングをしてあげることはできますが、代わりに、自分がその人の痛みや苦しみを引き受けてしまうのです。
過去世の男性は、「契約」のことを後悔していました。
自分の望む「力」を手に入れることはできましたが、それは自身が修行を重ねた上で得た力ではなかったからです。
この過去世を書き換え、彼が持ち越してきた「後悔」の感情を解放すると、Aさんが「急に暑くなった」と言います。
汗が吹き出していました。
光が通り始めたのでしょう。
レイキ伝授を再開すると、今度は痛みもなく、ちゃんと進めることができました。もしかすると、Aさんがレイキサードを私に依頼してきたのは、
この過去世の彼が「解放」してほしかったからかもしれないなあと思っていた、そのとき、ふいに手が止まりました・・・・。
再び伝授の「妨げ」を感じます。
霊視すると、戦国時代の武将みたいな男性が出てきました。
苦悩の表情を浮かべています。
当時は多くの兵士を従え、強くて勇ましい武将として名を馳せたようですが、その人生を終えて魂だけの存在に戻った時に、多くの人を殺めてしまったことを深く後悔し、罪悪感を持ったようです。
その「罪悪感」を今生にまで持ち越し、「こんな自分が、レイキの光を授かる価値などない」と伝授を拒否してくるのです。
この過去世も「解放」し、伝授を進めていくと、またもや過去世が出てきました。
今度は女性です。
古代のギリシャかローマあたりでしょうか。
神の預言を受け取る巫女的な役割を持っているようです。
小高い丘の上に立ち、悲しげに見下ろすその視線の先にあるのは、
おびただしい数の死体です。戦争で多くの人が命を落としたのです。
彼女は、自分が人々を救えなかったこと、戦争を食い止められなかったことに絶望し、自分の力でなんて、「何も成しえない」と嘆いているのでした。
この過去世の「解放」は、感動的でした。
ガイドが、
「人々が必要な体験をする際には、体験そのものを食い止めることではなく『体験する人々』に光を送り、見守ることの大切さ」こうして、伝授の間に大きな過去世を3つ解放し、解放のたびに私の手を通してAさんに流れるレイキの光はどんどん強くなっていきました。
最初は何も感じないと言っていたAさんも、次第に「全身が光に包まれてるのを感じる!」と。
そして、伝授後、Aさんの手の平には大きな穴が開いたかのように、そこからレイキのエネルギーが吹き出してくるようになったのです!
このときの経験から、伝授時に手に「痛み」がくるときは、「先に過去世を解放してね」というメッセージだとわかったのです。
さて、Y子さんの解放すべき過去世を視てみます。
(つづく)
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