以前の記事「片づけができない(1)~(7)」の焼き直しです。
友人が、
「要らないものを処分しようと思うんだけど、どうしても捨てられなくて」
と言ったときに、
「へえ?なんでだろう?」と思い、リーディングをしてみたのです。
(ちなみに、友人の部屋はきれいに整理整頓されています)
友人が処分したい品物に対して、「手放したくない」と執着している気持ちが伝わってきました。
そして、「上」が、
ものを捨てたからすっきりするのではなくて、捨てる心の準備ができたから捨てられるのだと教えてくれたのです。
だから、
まだ手放す気持ちになっていなければ、捨てられないということなのでしょう。
たとえば、「思い出の品」もそうですよね。
手に取ったときに、当時の思い出がよみがえってきて、「やっぱりとっておこう」と、捨てられなかったりします。
つまり、自分の潜在意識の中にそのときのエネルギーを留めておきたいのです。まだ手放したくないのです。
この話を踏まえて、N氏のワークを開始すると・・・・・。
「片付けられないサブパーソナリティ」がやはり、「捨てられない」と言うのです。
どうして?と聞くと、小さな女の子が現れました。
悲しそうな顔で、「捨てるのはかわいそう」と・・・。
処分したいもののひとつひとつと対話をして、手放せそうなものには
「ありがとう」と感謝を伝えてから捨てればよいとN氏の潜在意識が教えてくれて、
「なるほど~。
一方的に捨てるのではなくて、そういうやり方ならいいかも」と当のN氏も納得していたのですが・・・。
その女の子が気になります。
この子はきっとインナーチャイルドなのだろうと思いました。
N氏は男性ですが、人は男性エネルギーと女性エネルギーの両方を持ち合わせているので、必ずしも男性だから「男の子」のインナーチャイルドが出てくるとは限りません。
女性であっても然りです。
ある女性の方は、母親から女の子らしくしなさいと言われ続けて育ったそうです。
セッションでは「男の子」のインナーチャイルドが現れて、サッカー
や野球
をして遊びたい!と叫んでいました。
本来は活発な方なのでしょう。
実際、子供の頃、お兄ちゃんが友達とサッカーや野球をして遊んでいるのを見て、いつも一緒にやりたいと思っていたそうです。
こんなふうに、女性であってもご本人のアクティブな部分を表現したくて
男の子のインナーチャイルドが出てくることもあるのです。
ですから、N氏のインナーチャイルドが女の子であっても別に不思議ではありません。
捨てるのはかわいそう、と言う彼女に、こんな言葉をかけてみました。
「捨てるんじゃないんだよ。
その物たちのエネルギーは彼の成長の過程で光として、彼と一体になったの。
今はもう彼の中の「光」となって輝いているから(役目を終えた物たちは)安心して処分しても大丈夫なんだよ」と伝えます。
すると、女の子はほっとした顔になりました。
そのとき・・・・
N氏が口を開きました。
片付いてがらんとなった部屋をイメージすると、寂しい気持ちになると言うのです。
そして・・・・
幼稚園のとき、いじめられていたこと、同室の兄が怒ると自分にとっては怖い存在だったこと、そんな状況の中、自分の心を唯一守ってくれたのがこれらの「物」たちだったのかも、と。
こどものころから片付けが苦手だったのは、片付けられなかったのではなくて、
「物」に囲まれることで自分の心の領域を守れるという安心感があったので、片付けたくなかったのかも・・・。
今はじめてそのことに気がついたとN氏は驚いていました。
そういえば・・・・
同じような事例を思い出しました。
(つづく)
姉妹版ブログ
『聖なる樹のヒプノセラピー物語』も読んでね!