(つづき)
で、もっと不思議なことが。
前回の講座時に、
もうひとつ、「解放」を行いました。
T子さんが、
同じ敷地に住む義父母のところに
義姉が遊びに来たり、
毎日のように電話をかけてきて話しているのが
どうしても嫌でたまらない、
(結婚して子供も成人している)、
そんな歳になってもまだ親を頼って
親にベタベタしてきて!
と思ってイライラする・・・・と。
聞けば、T子さんには弟がいて、
子供の頃、体が弱かったので
母親は弟にかかりっきりだったそうです。
T子:だから、自分はしっかりしないと
母に迷惑がかかるって思ってました。
反面、弟はいいな、
弟ばっかりかまってもらっていい思いをしている、
って・・・。
今、義姉のことを同じように
思っているのかもしれません。
お姉さんばっかり、いい思いしてる、って。
う~ん・・・・
T子さんのお母様は
もう亡くなっていらっしゃるそうなので、
「義母と義姉」に関わる過去世を
見てみることにしました。
T子さんを潜在意識に誘導します。
T子:暗い畳の部屋が視えます。
4歳位の女の子が座っている。
目の前には両親がいて、
何か手作業をしてものを作っている。
ずっと手を動かしている・・・。
弟がいて、母親のそばにべったりくっついている。
女の子は親の方ではなく、横を見ていて、
一人ぼっちの感じ。
私:どんな気持ちなんでしょうね?
T子:親は手作業に夢中で、
自分はひとりでつまらないと。
私:弟とは遊ばないの?
T子:弟は母親にべったりしがみついているから。
女の子が「私もその作業をやりたい」と言ったけど、
母親が「ダメ」って。
自分だけ仲間外れにされて一人ぼっちの感じ。
叱られたので、
邪魔をしてはいけないと思って
仲間には入らないようにしてる。
もう自分のことを見てもらえないんだと諦めて。
私:どんな気持ちなのかな?
T子:寂しいみたい。
自分の方を見てくれないから。
この場面を書き換えます。
T子:作業は手伝えなかったけど、
女の子も弟のようにお母さんのそばに
ピタッとくっついている。
私:どんな気持ち?
T子:すごく安心するし、嬉しい。
自分も仲間に入れた、って。
ここで私に疑問が湧きました。
私:なぜ、最初の場面では
お母さんのそばへ行かなかったの?
T子:邪魔をしてはいけないと思って我慢をしていた。
邪魔をするなとは言われていないけど、
弟がそばにくっついていたし。
私:何も言われていないのに
なぜ「邪魔をしてはいけない」と思ったのでしょう?
T子さんが「なぜかしら・・・?」と言うので、
そのサブパーソナリティを呼んでみると、
別の場面を視せてくれました。
(同じ過去世の中の別の場面なのか、
それとも、似たような別の過去世かは
不明です)
T子:両親が手作業をしている場面が出てきた。
小さな赤ちゃんが隣に寝ている。
女の子がその赤ん坊を触りに行くと、
母親が「触っちゃっだめ、向こうへ行ってて」って。
「仕事の邪魔をしないで。
赤ちゃんも小さいから触らないで、
向こうでおとなしくしていて」って。
私から母親へ聞いてみます。
「なぜ、そんなことを言ったの?」
母親:赤ちゃんが小さいから、
触ったら危ないので。
それに忙しいから、
かわいそうだけど
おとなしくしてくれていると助かる。
私:今、この子の気持ちを聞いて、どう思いますか?
母親:寂しい思いをさせて悪かったなと・・・。
私:(女の子に)どうして欲しかった?
女の子:「今、忙しいけど、
終わったら相手をするから、
もうちょっと終わるまで待っててね、
赤ちゃん、小さくて危ないから、触らないでね」
っていうふうに言って欲しかった。
母親にそのように言ってもらいます。
すると。
女の子がお母さんのそばに
笑顔で座っている場面に変わりました。
お利口にして、仕事が終わるのを待っています。
さて、不思議だったのは、
この「解放」のあと、
T子さんが、
「義姉と義母の過去世だったけど、自分も癒された」
と言ったことです。
T子:考えてみれば、
義妹と私は境遇が似てますよね。
父母、自分、弟の4人家族で、
弟に手がかかり、自分がかまってもらえない。
義姉も、私と全く同じ気持ちで育ったんでしょうね。
ああ、なるほど・・・・。
花粉症でも、
夜中のトイレでも、
それ以外にも
T子さんの場合は一度「解放」するだけで
見事に状況が好転するのに、
この義姉に関してだけは
何度解放を行っても
心が軽くならなかったのです。
それはきっと、
ご自身のインナーチャイルドの問題を
義姉に投影して見ていたからでしょう。
解放すべきは、
義姉との関係ではなく、
T子さん自身の「子供時代」の孤独感、
親に甘えたかった、
親にかまってほしかった
寂しかった、
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