チャイルドカウンセラーの白鳥夏帆です
前回の記事、
「忙しい時に限ってぐずるお子さんの対処法」
の中で、お子さんの言葉にならない心の声をかけキャッチする事の大切さについて書きました。
お子さんの事を観察していると、いつもとは違うサインが必ずあると書きました。
そのサインについての私の実体験を、今日はご紹介したいと思います。
先日、事情があって満3歳のKくんを数時間お預かりする事になりました。
お母様からは、「おしっこは大丈夫なのでオムツはなくて大丈夫です」
と言われました。しかし、面識はなくて全くの初対面。
そんな私の前では遠慮してしまって、おもらししてしまうという事もあるかもしれない。
と思ってお預かりしました。
お母様と離れる時は今にも泣きそうな顔。
しかし、泣くのはぐっとこらえて泣かずに遊び始めました。
本当は泣きたい所、やはり遠慮していい子で遊んでいます。
お昼もよく食べたのですが、朝以来おしっこに誘っても出ないと言うのです。
気疲れもあったのでしょう。お昼を食べると、ぐっすり寝てしまいました。
しっかり2時間寝て起きても、トイレには行かない!と頑張っています。
初対面のKくん。
Kくんの気持ちを最大限に尊重し、受け入れ、例えお漏らししても、
何よりも頑張っているKくんの気持ちを尊重しようと決めて、
万が一の時の用意をし、一緒に遊ぶ事にしました。
そして、しばらくした時。
何となく、そわそわ。
じっと見ていると、オムツの前の所をさりげなく一回軽く叩いたのです。
これは‼︎と確信を持った私。
「おしっこ一緒に行こうか?」と手を差し伸べました。
すると、
「うん」とうなづいて、私の手を取ってトイレへ。
はい、たくさん出ました。
私は安心して、
「たくさん出たね。トイレでちゃんと出来たね。すごいね」
と言うと、嬉しそうにニッコリ。さっきまで見せた事のない満面の笑みでうなづいてくれました。
今回のKくんは、分かりやすい例ですが、子どもは年齢によっては、
言葉で主張するのは、まだまだ難しい場面が沢山あります。
しかし、困った時気持ちを察してくれたお母様や大人に対して、
お子さんはどんな感情を持つと思いますか?
あなたにも、本当に困った時にいつも助けてくれる人がいたら、その人にどんな感情を抱きますか?
もし、その人がとても困っていたら、あなたはどうしますか?
助けてあげたいと思いませんか?
お子さんとお母様の関係も全く同じなのです。
相手を思いやれる子に育てるには、
まずお母様、あなたからお子さんへ惜しみなく思いやりをかけてあげてくださいね。
お母様が本当に困っていたら、何も言わなくてもさっと助けてくれるお子さんに成長してくれると思いますよ。
