以前触れた本を、二週連続の出張を利用し一気に読み終えた。
これはなかなかすごい本だ。。。
- 戦略は直観に従う ―イノベーションの偉人に学ぶ発想の法則/ウィリアム ダガン
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偉業、しかも半端ない偉業を残した人々、ビジネスだけではなく、科学者も芸術家も。
かれらの成果につながる「ひらめき=戦略的直観」とは何なのか、どこから来るのか。
それは、「事前に目標を定めたうえで、計画的に成果をあげることを目指すこと」と何が違うのか。
コペルニクス、禅、ピカソ、消防士、ナポレオン、グラミン銀行、アップル。。。
実に多様な事例が出てくるが、これらの成功の鍵となっているのが戦略的直観で説明できる。
本書を読むと、真に「独創的」であるとは一体何なのかと考えてしまう。
前例のないとてつもない偉業においても、実はそれを生み出した個人のそれまでのあらゆる知識・経験、あるいは過去の誰かの経験・知識を、ひらめきに基づいて「独自の組み合わせ方を見出した」ということにある。
決して、ゼロから何かを生み出すのではなく、また計画的に何かを生み出そうと最初から考えていたわけでもないのだ。
単なる模倣でもない。それぞれの組み合わせ方が独創的であり、それが他の追随を許さない成果につながる。
特に、自分自身は、やはりビジネスに関する部分(特に最も興味のある「戦略」に関して)、またMBAの教育手法に関係する部分について、それまで持っていた疑問・疑念に明確な回答を得ることができた気がする。
「戦略フレームワークを全て理解して、優れた戦略が生み出せるのか」
「ケースメソッドを繰り返して、優れた意思決定ができるのか」
「目標を定め、それを達成するための計画を定め、実行し続ければ成果を得られるのか」
もちろん、そんな簡単じゃない。これでは、独自性のある、高い成果は得られないのだ。
戦略を生み出すフレームワークは存在しない。
ケースメソッドは、ケースが単なる「事実」であり、その事例の登場人物の思考・経験を追体験できるわけではないこと、また理論・知識の裏づけがなくとも「それらしい」答えを導くことができることが問題である。
大きな自分の方向性だけ持っていれば、ひらめきと同時に目標は明確になる。
戦略的直観をどう身に着けていくのか、これは簡単ではないだろうが、本書を読めば自分自身の今後の取り組みにおいて何ができるか、何に留意すべきか各々考えることができるだろう。
自分の場合。。。
・あえて国内、しかも北海道で成長を目指す(皆が海外に行って成功できるはずがない)
・誰もが思いつかなかったような手法で、北海道特有の課題を解決したい(公共性の高い「事業」という形で)
そんな漠然とした方向性がある。
もちろん、目標・夢・長期的なゴールなんかは定めない。
そうではなく、日々常識と思われることや先入観を排除した思考スタイルを実践し(本書でいう「平常心」)、
起業、社会起業、地方再生に関連するような先人の思考・成果、理論等を学んでいきたい。
まだ、漠然としている。もっと具体的な努力の方向性はあるだろう。
少し時間を置いて、再度本書を読み直し、考えていきたい。