負傷者搬送を見かけたら | *

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↑『ゆきのひとつぶ』と読みます

礼。



今回、スキー場で知らなかったことがあり、

反省の意味を込めて記事にしようと思うことがあります。


ゲレンデで負傷者をアキヤボートというソリのようなボートに乗せて

搬送することがあります。


この時、パトロールの人(P1)は滑り降りるボートを後方からつるすように支えます。


このまま搬送すると、夕方の荒れたゲレンデの場合、

凸凹の振動が負傷者の患部を刺激してしまいます。


刺激を少しでも抑えるため、

もう一人のパトロールの方(いなければ他の一般の方など)が、

前走者(P2)となり

ボートの通り道をプルークファーレンで均していきます。







もし、前走者とボートの間を誰かが通ると、

せっかく均した雪面が再び凸凹になり、

負傷者の負担になってしまいます。


ですので、

もしアキヤボートを見かけたら、

ボートの前を横切ってはなりません。

前走者(P2)との間をすり抜けるなんてもってのほかです。


常識的に考えれば当然のことで知識でもなんでもないのですが、

実際に横切った事例があったので、

知識として整理しなければならないと思い記事にしました。


派手な技術に目を向けるのは悪いことではありませんが、

技術ばかりではなく、

こういう救助現場の事情に関する基礎知識も

普通に注目されるようになるのが、

これからのスノースポーツのあるべき姿なんじゃないかな

と思ったりします。



本当はこんな記事を私なんかが書くよりも

書店にある雑誌の一面にセンセーショナルに乗ってくれた方が

効果あるのになんてぼやきたくもなります。


礼。