誤ったイメージによる空回り | *

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↑『ゆきのひとつぶ』と読みます

礼。

スポーツの秋、
涼しくなってきて練習にも熱が入ることと思われます。
ただ、熱が入る割にちょっと残念な話も耳にしています。


【ゴルフ指導者から聞いた話】

(飛距離>正確なショット)の例

教えている生徒さんは非常に熱心でよく練習します。
その成果もあってスイングが安定してきました。

ところが、ある日を境にスイングがおかしくなってしまったんです。

どうもラウンドしたときにスコアは遜色なかったのに、
一緒に回った人に比べて飛距離が出なかったらしく、
そのことで落ち込んで、
それからというもの、
レッスンは一生懸命受けてくれるんですが、
どうしても飛ばす意識があるのか、
飛距離につながる話はよく聞いてくれるのに、
正確性につながる話は聞き流すようになってしまって。。。

練習量の割になかなか上手くならなくなってしまいました。




【野球コーチから聞いた話】

(届くこと>試合で使う送球) の例

子供たちにキャッチボールを教えるのは大変なんだよ。
試合をするためのプレーの基本だから、
正確に投げること、山なりにならないこととか
基本中の基本を何度となく教えているの。

でもすぐにボールの速さとか遠くに投げるとか、
そういうことで競い始めちゃって、
いくら「試合で山なりのボールを投げることはない」
と言った直後には聞くんだけど、
またすぐに「レーザービーム」とか言って
山なりのボールを投げ始める子が出てくると、
他の子も真似し始めて・・・
「いいかげんにしろ!」ってカミナリを落として・・・
試合でもいらん暴投しまくって大量失点。。。


同じことの繰り返し(^^;
こんなじゃ勝てるわけないよな(T_T)




【スキーでありがちな話】

(キレと走り>正確なターン弧)の例

正確なターンをするためにはプルークボーゲンは大事。
決してプルークボーゲンを軽視しているわけではないみたいなんだけど、
熱心にレッスンを受けているんだけど、
なんかうまくいかない、
というかなぜかプルークボーゲンすら暴走してしまう。
で、話を聞くと、
キレが云々、走りが云々、滑走性が云々…
と技術論を熱く語り始めてしまいます。



【ヘボ将棋】
将棋クラブに面白いやつがいるんだよ。
王手かけられて詰んでも「まいりました」
くらいしか言わないのに、
飛車とられるとこの世が終わったかのような絶叫するんだよ。
見てると、王様の囲いとかメチャクチャなのに、
飛車だけは取られないように慎重に指してて
おもしろいやつもいるもんだと思ったよ(笑)



指導者がデタラメを教えるのは論外ですが、
せっかくいいことを教えていても、
受け取る人のイメージが誤っていることで
上達しないというのは非常に残念なことです。




礼。