だろう運営、かもしれない運営 | *

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↑『ゆきのひとつぶ』と読みます

礼。

あちこちで物議を醸している延長50回の話ですが。。。

選手については、
決められたルールの中で死力を尽くしたわけで、
賞賛の言葉しかありません。

投手の球数とかについては専門の方にお任せするとして、
球数云々抜きにして大会運営として疑問点だらけでした。

実は私・・・
土曜日の試合再開の時点では、
45回までで決着つかなかったら決勝は月曜日以降になるもの
だとばかり思っていました。

そしたらまさかの、
「54回で打ち切り抽選&決勝とのダブルヘッダー&決勝は延長なし」
ですよ!!!
何?日曜日までに終わらせなくちゃいけなかったなんて聞いてませんよ!
もうメチャクチャですよ。

というわけで疑問点をいくつか。。。

まず一つ。
なぜ日曜日に片方のチームだけダブルヘッダーにしたか?

決勝戦を両軍100%同じ条件でとはいかないのは仕方ないと思います。
だからと言って、片方のチームだけダブルヘッダーになるような決勝戦は、
あまりにも条件が違いすぎて、ゲームという観点からすると、
興ざめしてしまいます。

唯一、仕方ないと思える要素として、
日曜日に全日程を終えなければならなかった
ということは十分に理解できます。

ただ、日曜日に決勝戦をするのであれば、
方法は問わず、
土曜日までに決勝進出者を決めなければならないと思います。

次に、
準決勝を45回もやっておきながら
なぜ決勝を9回で打ち切るとか言い出したのか?


これは、1日18イニングまでという規定によるとのことですが、
優勝を決めようという大舞台を延長なしであっさり終わらせる神経が
到底理解できません。

そして何より、
高野連が「全国高等学校軟式野球選手権大会では適用しない。」
と断言した抽選をなぜ突如適用することにしたのか?


最終日が決まっている以上、
延長が続けばどこかで必ず抽選しなければならないのは自明の理なのに、
どことなく「そこまで長い試合にはならないだろう」という
想定の甘さが見え隠れしています。

この辺りの想定の甘さは、
いつだかの日本シリーズで、
「7戦連続引き分けで始まって最大14試合になった場合」
について答えられなかったNPBを思い出しました(笑)



では、そんな疑問が発生しないように
最低限決めておくべきことは何だったのかを考えてみようと思います。


大会前に決まっていたことは、
①月曜日から金曜日まで5日間+予備日2日間の日曜日で終わらせること
②1日のイニングは延長含め15回で続きは翌日に持ち越して勝負がつくまで

だけだったということでしょうか?

そうだとすれば、
まず気を付けるべきことは、
決勝戦の最大延長から逆算した想定で日程を組む
ことではないでしょうか?

だとすれば、
木曜日:準決勝
金曜日:決勝
土曜日:予備①
日曜日:予備②

の日程の場合、

予備日を準決勝と決勝に1日ずつ振り分けて、
各試合の最大延長を想定して
木曜日:準決勝
金曜日:決勝(準決勝が終わっていなければ準決勝続き)
土曜日:予備日(金曜日まで準決勝が持ち越されたら土曜日に決勝)
日曜日:予備日(決勝続き)

という日程にすべきだったのではないでしょうか?

雨などの事情で準決勝の開始が金曜日にずれこんだら
その日のうちに決着をつけて、
どんなに遅くても土曜日に決勝戦を開始できるようにする
これが最重要点だと思います。


今回はたまたま高校軟式野球大会をやり玉にあげてしまいましたが、
どこにでもありうる「だろう運営」
少しでも「かもしれない運営」に変えていくことが大切だと思います。

そのためには、ほんのちょっとの疑問も笑い飛ばさずに
疑問として上がってきた以上は、
その疑問を真剣に検討することが大切ではないでしょうか?

礼。