斧の音 | 怪談24時

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全国を色々旅してきた筆者が聞いた怪談を発散していくブログです!
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PN:まじゅま 男性

 

これは私が海外に行った際の話です。

事の真偽は正直分かりません。
タイのある地域にある小さな村の話なのですが、その村では夜中に木を切るような音がした場合、翌日は外に出てはいけないという決まりがあるそうです。

随分と昔からある風習のようで年に数回そういう日があり村人はその日はどんな用事でも外に出ないと決まっているそうで、もしその決まりを破り出てしまうと怪物に殺されてしまうそうです。

名前などは特に無いみたいで噂によると人型で黒い毛が全身に生えている。
人間の言葉を話し斧で木を切っている。
動いているもの見つけたら斧で切り殺されてしまう。

といった具合の内容。

元々この村にある民家で1泊する予定だったので僕はそんな怪談が存在する村に一晩ご厄介になる事にした。
昔ながらの名残がある民家で昼間は一緒に植物の採取や大工仕事。
夜は村人達が歓迎してくれてみんなで食事を楽しんだ。

彼らの文化に触れさせてもらい大満足。

長旅からの疲労もあり床につこうと思い就寝。
みんなで雑魚寝する形で寝ていたのだが食事の際飲みすぎたのか尿意で起きてしまいお手洗いへと行った。

お手洗いで用を足しているとどこか遠くから
「カーーーン」「バリバリ」
と謎の音が聞こえた。

不思議に思い見に行こうと思ったのだが普段聞きなれない音の為村人がいる場所へ一旦戻ってみた。
ほとんどが寝ていたのだが複数人起きていたようで僕に静かにして寝てろと指示を出してきた。

正直めちゃくちゃ行きたい(笑)
と思いながらも外から聞こえる音が彼らが言う妖怪か~
鍵とかしてないし簡単に侵入できる作りの家なので果たして意味があるのかな~など考えているとそのうち寝てしまってたみたいで気が付いたら朝に(笑)

あたりが騒がしいな~と思いながら外へ出てみると外が結構散らかっていた。
木片が散らばっていたり物が散乱していたり挙句には動物の死体や生き物の死体も転がっている始末。
動物は何かに引き裂かれたような亡くなり方をしていた。

なんなんだと思いながらも村人と掃除を手伝っていると1人の青年が生き物の死体を回収していた。
これはどうするの?と聞いてみるとこれは森に返すんだよと言い持って行ってしまった。

その後は特になにもなく村を出る時も総出でお見送りをしてもらい無事に帰還。

人為的なのか本当に怪物がいるのか?
は不明だが風習としてもだいぶ謎が多い体験となりました。