PN:ハッシャダイ 男性
これは某県の田舎の民宿に泊まっていた時の話です。
私はバードウォッチングが趣味で
ゴールデンウィークを使い某県の民宿で泊まりこみ
野鳥を観察していました。
泊まった民宿は日本家屋で奥さんと旦那さん2人で切り盛りしている小さな民宿。
2人の愛想も良く自然に囲まれた環境もあり気持ちよく過ごさせて頂きました。
その旅館に泊まって3日目の事、その日は一日中ハードに散策していた事もあり疲れていたので早めに床につく事にしました。
電気を消し、布団に入ったのですがふと何か足に違和感を感じました。
田舎だし虫かな〜と思い
ケータイで布団の中を照らすと
黒い芋虫みたいなのが蠢いていました。
慌てて飛び起き電気を付けようとしたのですが、
何度電気をつけようとしても電気が付きません。
仕方ないのでケータイのライトを頼りに
ティッシュで掴んでどっか逃してやろうと思い
ティッシュに手を伸ばした時です。
何かがティッシュと一緒についてきたのです。
慌ててティッシュをつけケータイのライトを向けるとそこには
全体が真っ黒な人の指だったのです。
爪だけが妙にピンク色で他は焦げた様に真っ黒でした。
そこで一瞬冷静になり部屋を見渡すと
その“指”は部屋全体至る所に張りついていたのです。
どうもそこで気絶していたみたいで
そっからの記憶は無く朝起きると部屋の畳で転がってました。
あれは何だったのか今でも謎は深まるばかりです。
関係があるかは分かりませんが、その旅館があった場所の地名には「爪」という漢字が入ってます。